出版社内容情報
この国で生きるとはどういうことなのか?
1910年に無名の英国人女性が残した「幻の紀行文」を手に、英米圏を代表する日本研究者が、北朝鮮を訪れる。そこで見たものとは? 北東アジア地域が経験した100年間の意味を問う力作!
内容説明
1910年、名もなきイギリス人女性が、満州と朝鮮を旅した。それはまさに大日本帝国による朝鮮併合の瞬間でもあった―。本邦未訳のそのE・G・ケンプの「幻の紀行文」を手にした著者は、一世紀後、彼女が辿ったルートを再訪する。そこで見えてきたものとは?英米圏を代表する日本研究者が、北朝鮮で生きる人々の日常を鮮やかに描出し、北東アジア地域が経験した100年間の意味に思いを馳せる。イザベラ・バードの古典的名著『朝鮮紀行』にも比すべき、貴重な歴史記録。
目次
第1章 国境
第2章 橋のむこう―新義州へ、そしてさらに先へ
第3章 時と沈黙
第4章 植民地“平壌”から現在の“ピョンヤン”へ
第5章 平壌―もうひとつのイェルサレム
第6章 分断ラインの両側―開城と都羅山
第7章 殺された王妃の宮殿―ソウル
第8章 湾に浮かぶ島々―釜山へ
第9章 山への道―元山から南へ
第10章 希望の旅
著者等紹介
モーリス‐スズキ,テッサ[モーリススズキ,テッサ][Morris‐Suzuki,Tessa]
1951年イギリス生まれ。英ブリストル大学卒業、バース大学phD。オーストラリア国立大学研究学院教授。専攻は日本近代史
田代泰子[タシロヤスコ]
1944年、横浜市生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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