集英社新書<br> 電力と国家

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集英社新書
電力と国家

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  • サイズ 新書判/ページ数 173p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087206135
  • NDC分類 540.921
  • Cコード C0231

出版社内容情報

「公(パブリック)」精神なき国に原発という怪獣が生まれた
フクシマの惨劇を目の当たりにした今こそ「民vs.官」で繰り広げられてきた、電力をめぐるこの国の暗闇の歴史を徹底検証。真の公益性と公の精神を取り戻し、電力の明日を考える、今こそ必読の1冊。

内容説明

軍部と革新官僚が手を結び、電力の国家統制が進んだ戦前、「官吏は人間のクズである」と言い放って徹底抗戦した“電力の鬼”松永安左エ門「原爆の洗礼を受けている日本人が、あんな悪魔のような代物を受け入れてはならない」と原発に反対した木川田一隆など、かつて電力会社には独立自尊の精神を尊び、命を賭して企業の社会的責任を果たそうとする経営者がいた。フクシマの惨劇を目の当たりにした今こそ、我々は明治以来、「民vs.官」の対立軸で繰り返されてきた電力をめぐる暗闘の歴史を徹底検証し、電力を「私益」から解き放たねばならない。この国に「パブリックの精神」を取り戻すところから、電力の明日を考える。

目次

第1章 国家管理という悪夢―国策に取り込まれた電力事業(勲章を嫌った民間人;勲一等とは?;電力国営化の背景 ほか)
第2章 誰が電力を制するのか―「鬼の棲み家」で始まった民の逆襲(銀座電力局で「鬼」の復活;松永、GHQに一発かます;改革ではなく革命 ほか)
第3章 九電力体制、その驕りと失敗―失われた「企業の社会的責任」(木川田の逡巡と決断;ファウスト的契約;企業の社会的責任とは何か ほか)
おわりに 試される新たな対立軸

著者等紹介

佐高信[サタカマコト]
1945年山形県生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。高校教師、経済誌編集長を経て、評論家として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

ななつ

48
こういうものに多数決は存在しない。まかり通る。生きている うちこそ鬼と 云われても 仏となりて のちに返さん(耳庵) 悪魔と結んだ契約。副作用に対する緊張感。2016/02/07

とみやん

6
はじめて、著者の本を読んだ。新書だから仕方ないのかもしれないが、他人の本の引用が目立ち、「私は思う」の決めつけが気になる。松永、木川田を称え、小林一三、平岩を叩く。官憎しの一念が、そういった価値観に通じているのようだ。 戦前戦後の電力事情をおさらいできるのが利点。2016/12/13

更紗蝦

5
以前、『日本型行政委員会制度の形成-組織と制度の行政史』(伊藤正次・著)という本で、偶然、電力事業の編成の歴史を知り、「行政史の一部としてではなく、電力事業の歴史だけに特化した本が読みたい」と思っていたので、『電力と国家』は丁度いい内容でした。松永安左エ門氏を礼讃しすぎている点が少々鼻につきますが、読み物としては大変面白いです。2013/03/23

月をみるもの

4
電中研を、松永安左エ門がつくったとは知らなんだ。。2015/04/25

まさきち

4
電力が国営化された戦前の話.松永という人を良く書こうとしているので,その点の偏向がありそうな点は気になるが,佐高さんはそういう方なので,まあ,話半分ぐらいで.著者の意見は無視して,電力国営化から,GHQによる分社化まで,どんな時代だったかを知るにはいい本.東京電力を国営化せよ,と訴える前に一読してもいいかも.2012/05/22

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