集英社新書
音楽で人は輝く―愛と対立のクラシック

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087205770
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0273

出版社内容情報

天才たちの愛と苦悩が、至高の音楽を生み出す!
ブラームス派とワーグナー派の対立を軸に、クラシック音楽の魅力を余すところなく伝える決定版。80万人を動員するクラシックの一大イベント、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの公式ブック!

内容説明

後期ロマン派の作曲家は、今日世界中で愛され、不朽の輝きを放っている。ブラームス、ワーグナー、ブルックナー、ドヴォルザーク、マーラー、R・シュトラウス、ヴォルフ…。この巨人たちの偉大な作品群を、どう楽しめば良いのだろう。その手がかりが、「ブラームス派とワーグナー派の対立」だ。この軸を理解すると、その崇高な音楽がさらに深みを増す。また、ベートーヴェン、シューベルト、メンデルスゾーン、ベルリオーズ、リスト、シューマン等の位置づけも明確になり、シェーンベルク等の新ウィーン楽派も視野に収めることができる。両派の対立を軸に、それぞれの創作に影響を与えた「愛のドラマ」も見据えながら、クラシック音楽の魅力をあますところなく伝える。

目次

第1章 対立のきざし(共通の基盤ベートーヴェン;前期ロマン派の時代―ブラームスにつながる作曲家たち;前期ロマン派の時代―ワーグナーにつながる作曲家たち;シューマンの愛と夢想の音楽)
第2章 ブラームス派の巨人たち(ブラームス;ドヴォルザーク;シュトラウス・ファミリー)
第3章 ワーグナー派の巨人たち(ワーグナー;ブルックナー;リヒャルト・シュトラウス;マーラー;フーゴー・ヴォルフ;新ウィーン学派)
最終章 結論にかえて
ラ・フォル・ジュルネで、後期ロマン派がテーマになる!

著者等紹介

樋口裕一[ヒグチユウイチ]
1951年大分県生まれ。作家。アフリカ・フランス文学翻訳家。多摩大学経営情報学部教授。早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士後期課程満期退学。クラシック音楽通としても知られ、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのアンバサダーを務める。小論文・作文通信指導塾「白藍塾」塾長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

30
クラシック音楽史上有名なブラームス派とワグナー派との対立を、それぞれの陣営に属する作曲家たちの紹介を含めて綴る。読みやすくてわかりやすぎるきらいはあるけれど、これは一つの参考として音楽を聴くのは悪くない気がする。巻末にはロマン派の名曲の紹介が載っている。こういうことをきちんと書いてくれる書物はあるようであまりない。2011/02/07

すみちゃん

7
著者の樋口さんとは、この夏の海外旅行で偶然一緒になりました。ことのほかクラシック音楽に造詣の深い方で、帰国後、樋口さんの書物を読んでみたいと思い、見つけたのがこの本でした。後期ロマン派の有名な作曲家を丁寧に紹介してくれているので、今後聴きたい作曲家と作品を選ぶのにすごく参考になりました。樋口さんはワーグナーをこよなく愛してらっしゃるようですが、私はブラームスとマーラーが好きです。2013/09/16

日向夏

5
後期ロマン派の作曲家たちの傾向と系譜がざっくりつかめて、たいへんわかりやすかった。クラシック音楽の受け取り方なんて人それぞれで当たり前だから、全てを真に受ける必要はないのだけれど、こういう案内人がいてくれると入りやすくて助かる。とりあえず、ブラームス、もうちょっと聴いてみようかな。2015/06/13

Tamaki Shinano

4
作曲家の繋がりを一冊に分かりやすく簡単にまとめ上げてある。最終的にブラ派とワーグナー派に分けられていて面白かった。残念なのはショパンのエピソードが無かった。書かなくても誰もが知っているからでしょうか。後半は、ラフォルジュルネの感動の出会いが綴られていて 私もいつかみっちり堪能したいと思いました。2013/09/27

すずき

3
分かりやすい。ちょっとワイドショーな感じ。ラフォルジュルネの前に読むと、また違った聴き方ができるのだろう。2011/04/08

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