集英社新書
手塚先生、締め切り過ぎてます!

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087204902
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0276

内容説明

多くの名作漫画を生み出した巨匠・手塚治虫。著者は三〇年以上にわたり漫画編集者、同業者(漫画家)、そしてチーフアシスタントとして手塚の創作活動を見つめ、作品に関わってきた希有な経歴の持ち主。『火の鳥』『ブラック・ジャック』『アドルフに告ぐ』…、名作誕生の裏にある巨匠の日常とはいかなるものであったのか?著者しか知りえないエピソードとイラストで浮かび上がる人間・手塚治虫の姿。関連年表とともに天才の軌跡をたどる。

目次

第1章 編集者時代(手塚先生との出会い;担当編集者時代 ほか)
第2章 漫画家時代、そして手塚プロ入社(漫画家生活スタート;横山光輝先生のこと ほか)
第3章 手塚プロ・高田馬場時代(高田馬場へ引越し;手塚先生雲隠れ事件 ほか)
第4章 『アドルフに告ぐ』の時代(異例の“連載前試写会”;『アドルフに告ぐ』スタート ほか)

著者等紹介

福元一義[フクモトカズヨシ]
1930年11月5日鹿児島生まれ。手塚治虫の元チーフアシスタント。日本大学芸術学部を中退し少年画報社に入社。手塚治虫や福井英一らの担当編集者に。その後漫画家として独立。1956年には『怪物ガビラ』で雑誌デビュー。代表作に『ゆうれい博士』『轟名探偵』『戦え!オスパー(伊奈たかし名義・原作:山野浩一)』など。1970年手塚プロダクション入社。以来、手塚治虫が亡くなるまで創作のサポートをつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ようはん

16
漫画の神様・手塚治虫の仕事量の多さは知ってはいたけど、読んでみてアシが多数いたとはいえ4〜5作品を同時進行とか今ではあり得ない事をやってて逆に60代まで生きられたなと思った。著者の編集者から漫画家、そして手塚治虫のチーフアシの遍歴も興味深かった。2020/07/22

ぐうぐう

12
手塚治虫のハードな仕事っぷりに関するエピソードは山のようにあって、元チーフアシスタントであった著者が記すこの新書も、そのほとんどが想像を絶するスケジュールの中でのてんやわんやを紹介することに割かれている。海外から日本のスタッフにコマ割りと背景を電話で指示し、旅先で描いたキャラの絵を帰国後に貼り付けて原稿を完成させたなど、仰天のエピソードが満載だ。「入院したら読者から忘れられてしまわないかね」と呟く漫画の神様にとって、この忙しさこそがまだ神様でいられるという証しのように思えていたのかもしれない。2009/06/16

zoros

7
陽だまりの樹、ブッダ、火の鳥、アドルフに告ぐが同時進行だったなんて信じられない! この名作が同時にだなんて・・。ひとつひとつ作られたと思ってました。 手塚治虫が描く男性は素敵ですよね。ブラックジャックに出てくる、間久部というキャラが好きでした。 2022/01/22

RED FOX

6
神、手塚治虫の人間エピソードが面白い。それにしても圧倒的な仕事量とその執念に驚かされる。どのジャンルの誰の言葉か忘れましたが、「プロは、質も凄いが量も凄いからプロなのだろう」を思い出しました。 2013/11/01

富士さん

4
手塚さんについて少しでも調べたことのある人なら聞いたことのあることばかりで、目新しさはないと思います。むしろ、そういうもののネタ元が著者なのでしょう。ただ本書は実際に経験した人の記録なので、初期マンガ業界の著作権意識の証言のように、読む側がひとつひとつの記述の意味を発見し、本書の価値を高めるのが本当なのであって、それが一次資料の使い方なのだと思います。手塚プロ時代のエピソードなどには、貴重なこの時代の手塚さんとアニメとの関係を知るための何かがあるような気がするのですが、その意味を読む力がありませんでした。2018/12/09

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