出版社内容情報
イカから生まれた、21世紀の平和思想を読み解く!
特攻隊の生き残りである在野の哲学者(波多野一郎)が遺した『イカの哲学』。イカの実存を見いだすその発想から、中沢新一が新しい平和学、エコロジー学を展開。歯止めを失った現代の「超戦争」に対峙する「超平和」の思想を提唱する。
内容説明
特攻隊の生き残りで、戦後スタンフォード大学に留学した在野の哲学者波多野一郎が、1965年に少部数のみ出版した書『イカの哲学』。学生時代からこの作品に注目していた中沢新一が、そこに語られている二一世紀に通じる思想を分析し、新しい平和学、エコロジー学を提唱する。イカが人間とコミュニケーションがとれたら、という奇想天外な発想から、人間同士だけではなく森羅万象と人間との相互関係にまで議論の範囲を広げ、本質的な意味での世界平和を説く。『イカの哲学』全文収録。
目次
イカの哲学(波多野一郎)
イカの哲学から平和学の土台をつくる(イカとカミカゼ;生命の深みで戦争と平和を考える;実存は戦争を抑止する;超戦争に対峙する超平和;エコロジーと平和学をつなぐ)
著者等紹介
中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。多摩美術大学芸術人類学研究所所長・教授。小林秀雄賞など受賞多数
波多野一郎[ハタノイチロウ]
1922年京都府生まれ。第二次世界大戦中、陸軍航空隊に所属。スタンフォード大学大学院哲学科修士課程修了。1969年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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