内容説明
室町時代に成立したとされ、庶民の中で育ってきた古典芸能・狂言。六百五十年もの歴史を経て、今もなお愛され続けるのはなぜなのか?著者は全国各地で舞台に立つ一方、「狂言って何?」「もっと知りたい」という皆さんに向けて書いたり話したり、精力的に活動中の大蔵流の狂言師。狂言の決まり事や、登場人物のキャラクター分析、セリフの特徴など、知っていれば狂言がより楽しくなる知識が本書には満載です。観てから読んでも、読んでから観ても、「これぞ必携の入門書でござる!」。
目次
プロローグ 舞台から元気を
第1章 狂言って、だいたいこんなもの
第2章 「名乗り」で狂言は始まります―決まり事を知る
第3章 「太郎冠者」ってどんな人?―キャラクター大分析
第4章 狂言をどう演じるか
第5章 人間肯定劇としての狂言
第6章 遊び心あふれるセリフたち
エピローグ 歴史の中の千三郎
著者等紹介
茂山千三郎[シゲヤマセンザブロウ]
1964年生まれ。大蔵流狂言師。四世茂山千作(十二世千五郎)の三男。父および祖父三世千作、叔父二世千之丞に師事。67年『業平餅』で初舞台。84年に『釣狐』、2000年『花子』、05年『狸腹鼓』を披く(初演)。狂言のみならず、ミュージカルの演出や、ラジオ番組のパーソナリティなど幅広く活躍。近畿大学、聖学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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