内容説明
誰かを殺したくはないし、殺されたくもない。多くの人々はそう思っている。しかし、それでも戦争が起きる。戦争をなくすことは果たして可能なのか?対談思想書の名手・怪人モリスが投げかけた人類史上最大級の難問に、当代随一の哲学者・鵜飼哲と国際法学者・阿部浩己は、いかに答えたか―。近代以後の戦争史、現在のアメリカ単独主義の世界と日本の情勢分析、国際法の危機と可能性、そして、戦争抑止に向けた見取り図等を、最新の学問動向を踏まえてわかりやすく論じた、新世紀の戦争学入門書。
目次
第1部 戦争を理解する―オーストラリアの博奕打ち、哲学者・鵜飼哲に会いに行く(アメリカ単独主義;近代における戦争の歴史―宗教戦争から「対テロ」戦争まで;戦争に接近する日本)
第2部 岐路に立つ国際法―オーストラリアの博奕打ち、国際法学者・阿部浩己に会いに行く(なぜ国際法は戦争を止めることができないのか―戦争の違法化が蹂躙されるまで;難民の世紀―レイシズムと戦争;戦争に参加する日本)
第3部 戦争を克服する―いっそみんなで考えよう!(正戦論の世紀―自己責任というメビウスの輪;境界線の暴力をいかに超えるか)
私たちに何ができるか
著者等紹介
阿部浩己[アベコウキ]
1958年生。早稲田大学大学院卒。神奈川大学法科大学院教授。国際法学者
鵜飼哲[ウカイサトシ]
1955年生。京都大学大学院卒。一橋大学大学院言語社会研究科教授。哲学者
森巣博[モリスヒロシ]
1948年生。オーストラリアの博奕打ち兼業作家。対談思想書の名手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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