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集英社新書
戦争の克服

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203479
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0231

内容説明

誰かを殺したくはないし、殺されたくもない。多くの人々はそう思っている。しかし、それでも戦争が起きる。戦争をなくすことは果たして可能なのか?対談思想書の名手・怪人モリスが投げかけた人類史上最大級の難問に、当代随一の哲学者・鵜飼哲と国際法学者・阿部浩己は、いかに答えたか―。近代以後の戦争史、現在のアメリカ単独主義の世界と日本の情勢分析、国際法の危機と可能性、そして、戦争抑止に向けた見取り図等を、最新の学問動向を踏まえてわかりやすく論じた、新世紀の戦争学入門書。

目次

第1部 戦争を理解する―オーストラリアの博奕打ち、哲学者・鵜飼哲に会いに行く(アメリカ単独主義;近代における戦争の歴史―宗教戦争から「対テロ」戦争まで;戦争に接近する日本)
第2部 岐路に立つ国際法―オーストラリアの博奕打ち、国際法学者・阿部浩己に会いに行く(なぜ国際法は戦争を止めることができないのか―戦争の違法化が蹂躙されるまで;難民の世紀―レイシズムと戦争;戦争に参加する日本)
第3部 戦争を克服する―いっそみんなで考えよう!(正戦論の世紀―自己責任というメビウスの輪;境界線の暴力をいかに超えるか)
私たちに何ができるか

著者等紹介

阿部浩己[アベコウキ]
1958年生。早稲田大学大学院卒。神奈川大学法科大学院教授。国際法学者

鵜飼哲[ウカイサトシ]
1955年生。京都大学大学院卒。一橋大学大学院言語社会研究科教授。哲学者

森巣博[モリスヒロシ]
1948年生。オーストラリアの博奕打ち兼業作家。対談思想書の名手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nanaco-bookworm

1
ある子に「なんで日本は戦争が始まるのを止められなかったの」と聞かれ説得力のある答えを言えない自分が恥ずかしくて数年来の積読本を読み始めた。読み終えた今も結局考えがまとまらない。「米軍再編案に合意しない事」「今も戦争はなくなっていないが克服することはできる」の言葉が強く心に残った。2022/01/03

KimuraShinichi

1
対談形式なので、バカ話的なくだりが混じっていたりもして、読みやすい。国際法、戦時国際法について、興味を持った。いちばん守られるべき法が、いちばん守られていない、というよりも、まだじゅうぶんには整備されていない、というべきなのかもしれないな。国と国との争いを力づくのものにさせないためには、国際的強制力が必要だ。その強制力を非暴力的なものにできないと戦争は終わらないんだろうなと思う。たとえば、力と富のある者は聞く耳をも持たなければならない、というルールとか。2016/07/14

tak_kamerad

1
【再読】集英社新書は森巣博の対談シリーズを出版したという事実だけで歴史に残って良いと思う。2010/10/21

シン

0
専門書も色々読んだ後だったゆえかいまいちだった。2006/07/10

kei

0
かつて読んだ時よりも、もちろん十年前の初版の時よりも、世界はため息ばかりつかせる この本に満ちている希望は光を強めるばかりで、この国の現状と僕らの状況を陰影濃く投げかける だけど、ここにある言葉のいずれも全く錆びてないところが、ちょっぴり哀しく、その百倍は頼もしい2016/06/10

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