集英社新書
ハンセン病重監房の記録

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087203394
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0212

内容説明

1907年に制定された「らい予防法」によって強制的に療養所に隔離・収容された日本のハンセン病患者たち。1916年法律が“改正”され、所長には患者の懲戒検束権が与えられ、反抗的とされた患者を監禁所と呼ばれる科刑の場に拘束することができた。さらに草津・栗生楽泉園には「重監房」という事実上の監獄が設けられ、正式な裁判もないまま収監された患者たちは苛烈な懲罰に苦しみ、命を落としていった。死を意味した「草津送り」に光を当て、封印されたハンセン病患者の受難史を浮き彫りにする。

目次

第1章 無知から始まる旅
第2章 医学の物語
第3章 烙印の物語
第4章 世界最悪のパターナリズム
第5章 重監房であった出来事
終章 この場所を遺せ

著者等紹介

宮坂道夫[ミヤサカミチオ]
1965年長野県生まれ。早稲田大学教育学部理学科卒業。大阪大学大学院で医科学修士号、東京大学で博士号(医学)取得。新潟大学医学部保健学科助教授。専門は生命倫理学・医療倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

50
無知で済まされない人権侵害。単なる権利の話ではなく、人として生きていく上での生き甲斐の剥奪でもある。宗教における歪曲な解釈も、未知・無知への恐怖を拍車した感?!患者が科学、医学が政治に訴える図式の捻じれも、Ownershipのなさ故。2001年の小泉首相判断が実質的な転機であり、つい先日の最高裁長官による謝罪・・・。お金じゃないんだよなぁ。取り戻せない時間以上に、如何に深い心の傷を癒すことができるのかが求められる。朝令暮改もいいじゃん!せめて、誤ったことに気づいた時点で真摯な言動をとりたいものだ。2016/05/16

よこしま

37
“日本のアウシュビッツですよ!”これほど重たい言葉はありません。◆ハンセン病(らい病)をご存知ない方は、私の読メの本棚下段に、もっと実感のある「蛍の森」など他の書籍もありますので、ご参考にしてくださると幸いです。◆著書は、らい病の歴史、医療、世界各国の制度などがまとめられています。◆しかし、著書の本当の訴えはもっと重たいものです。らい病患者の集落を潰し、政治的に造った隔離するための療養所へ強制送還したこと。そして逃亡者を重監房に閉じ込め死に追いやる暴力が。◆裁判で勝訴しましたが、差別はまだ続いています。2015/04/22

GAKU

36
ハンセン病と言っても今の人達にはピンと来ないのではないでしょうか。まして過去にこんなに酷い差別があった事は尚更かと。松本清張原作の大好きな映画「砂の器」では作品の根幹とも言えるハンセン病を、原作以上にフィチャーしていました。後年、中居正広主演、玉木宏主演のTVドラマ共に、ハンセン病には一切触れられていませんでした。この脚色には非常に憤りを感じました。ハンセン病を取り上げないのであれば、砂の器の映像化など無意味だと思っています。⇒2016/02/06

チェアー

17
これは読まなければいけない本。単に隔離されていた、というだけではなく、意図的に「絶滅」を目指して、患者がまるで罪人のように扱われていた、ということなのだから。アウシュヴィッツを他人事のように見ていられない。日本にアウシュヴィッツはあったのだ。そしていまなお、その差別は消えていない。歴史を意図的に糊塗する人たちによって「なかったこと」にされようとしているのだ。それゆえ重監房を残そうという活動に賛同したい。2020/01/28

魔王

15
ハンセン病に興味をもち読んでみました。知っていた内容よりさらに過酷なものでした。病人のはずなのに囚人扱いされている。ここまでひどい扱いは当時の世界でも珍しいほうらしいです。風化してはいけないことだと思います。「この病気になった不幸とこの国に生まれた不幸」まさにこの事かと思いました。本では復元を求める署名を提出するまで書いてました。調べたら、11年たって復元されてました。今度行ってみたいです。2018/02/12

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