内容説明
例えば、国連安保理常任理事国入り問題。アメリカにつぐ国連分担金拠出国として、「当然、もっと大きな発言力を」といった説明がされてきた。しかし、国連外交の舞台で、外務省のこうした言い分は詭弁でしかない。そもしも、日本は分担金の恒常的滞納国である。国連予算の約20パーセントもの額を意図的に滞納することによって、日本の外交は国民の知らないところで、何を実現しようとしてきたのか。本書は公になった日本外交の行動、発言資料を丹念に検証することで、その迷走する闇を解き明かすものである。
目次
第1章 国連分担金滞納国・日本
第2章 イラク戦争と国連改革
第3章 常任理事国になって何をするのか
第4章 矛盾する論理と混乱する議論
第5章 国連を乗り越えて暴走し始めた日本
第6章 日本の分担率は不当か
著者等紹介
河辺一郎[カワベイチロウ]
1960年生まれ。東京都立大学人文学部卒業。新聞資料センター主宰を経て、愛知大学教授。専門は国連問題および第二次世界大戦後の日本外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ango28
1
古書購入。それでも無駄遣いと後悔の一冊。先ずタイトルに誤りがある。国連と日本のみに限られた間の話の展開なので、外交という語を使用するべきではない。その上でデータの取得が恣意的で、それに対する見方も一方的。米国民の間では自国が国連の支出金を滞納しているのは常識、なんて嘘っぱち。どこの米国民を指して常識と断じるのか。福島瑞穂が大喜びして同調する類の本。凝り固まっている。2010/04/02
naftan
0
日本の対国連外交は節操がないと読めた2014/02/07
404
0
びみょー2008/06/20