内容説明
インド、ネパール、バリ島。ヒンドゥー教の聖地を巡り、「聖なるもの」を求め、感じる旅が始まる―。ヒンドゥー教は、世界最大の多神教であり、七福神のひとり弁財天が、ヒンドゥー教の女神サラスヴァティーであるなど、日本の信仰、文化にも深く影響を与えてきた。また、ヒンドゥー教徒が宗教を掲げて他国に攻め入ったことはないが、現在、インド、バリではイスラム教と、ネパールではマオイストとの間にも新たな軋轢が生じてきている。本書では、特定の創始者、教祖をもたないヒンドゥー教の教義、伝統、祭祀、神々の概念などを、各地域の聖なる土地、霊場を巡礼しながらわかりやすく解説し、ヒンドゥー的なるものの、さらには宗教そのものの本質にまで考察を進める。
目次
序章 大地を歩く
第1章 神々のすがた―デリー
第2章 ガンジスの水―ハリドワール、ヴァーラーナシー
第3章 ヨーガと供養祭―プネー
第4章 インド哲学とコンピューター―プネー
第5章 首都の変貌―カトマンドゥ
第6章 ディワリ祭の万灯―カトマンドゥ
第7章 たましいが降りる―カトマンドゥ
第8章 シヴァ神の太鼓―カーンチープラム、マドゥライ
第9章 浄化されるたましい―バリ
第10章 女神カーリーと血―コルカタ
第11章 ラーマクリシュナと近代ヒンドゥー教―コルカタ
著者等紹介
立川武蔵[タチカワムサシ]
1942年名古屋生まれ。名古屋大学文学部卒業。同大学院博士課程中退。67~70年ハーバード大学大学院留学。ハーバード大学Ph.D、名古屋大学文学博士。国立民族学博物館教授を経て、愛知学院大学文学部教授
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