集英社新書
ピカソ

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202069
  • NDC分類 723.36
  • Cコード C0271

内容説明

二十世紀最大の芸術家ピカソ!その巨大で迷路のごとき作品世界を、創作と人生に大きな影響を与えた女性たちとの関わりを通して浮き彫りにする。「人間」を生涯のテーマとしたピカソにとって、描いた女性はモデル以上の精神的な存在であり、女性がかわるごとにその芸術も大きく変化していったのである。一九六一年の「ピカソ展」、六二年の「ピカソ・ゲルニカ展」、六四年の大回顧展の企画実行者を務めて以来、ピカソ、ジャクリーヌ夫人、娘マヤ、孫マリーナ、そして画商カーンワイラーとも深く親交のあった著者が、没後三十年を経てなお「前衛」としてあり続ける巨人の真実に迫る。

目次

第1章 青春の光と影
第2章 「洗濯船」の美女フェルナンド
第3章 二つの間奏曲エヴァとギャビー
第4章 「クラシック」との出会いオルガ
第5章 危険な愛マリー=テレーズ
第6章 「ゲルニカ」の告発
第7章 闖入者ドラ・マール
第8章 女神たちの闘争フランソワーズ
第9章 ジャクリーヌとの晩年
第10章 ものみな死で終わる

著者等紹介

瀬木慎一[セギシンイチ]
1931年東京生まれ。53年から美術評論家として活躍。総合美術研究所所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

17
「暗幕のゲルニカ」を読んで、ピカソに触れたくなり、蔵書から引っ張り出し読み直した。だいぶ前に読んだので忘れていた事も多かった。著者は、ピカソとの親交もあり、1962年「ピカソ・ゲルニカ展」の企画実行者でもある。その展には、あの暗幕のゲルニカタペストリーも展示されたようだ。ピカソに絡んだ女性たちで章だてされた展開で、女性たちからピカソの人生と作品を見る事が出来る。2016/09/13

bibliophage

6
ピカソ美術館に行く前に。ピカソ本人に会ったことのある日本人によるピカソの肖像。個人としてのピカソがわかってよかった。それにしても、さすが芸術家という感じの複雑な女性関係。愛と情熱に溢れた人だったのかなぁ。2017/09/16

hirayama46

3
はじめての瀬木慎一。情熱的なアーティストであったピカソの遍歴を女性との関わりを軸に据えて追った一冊。ピカソ本人が悪いわけではおそらくないのでしょうが、別れたあとの女性たちが往々にして不遇なことになっているのが切ないですね。もちろんそれは第三者が気にするものではないのですが……。2019/05/01

Yasushi I

2
ピカソの展覧会を初めて日本で開催し、長年に渡る親交があった著者だからこそ書けるピカソの人柄や人間関係、そして苦悩。彼が常に前衛でい続けられたこと、数々の名作の裏側が垣間見れた。2015/12/29

プータン

1
ピカソって「ストイックな芸術家」というイメージがあったけど、案外女性関係にだらしない事が分かった・・笑。でもだからこそ人間の感性に訴えかける素晴らしい絵が描けたわけで、「やはり女好きは出世するのか」などと1人思ってしまった。2013/02/04

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