内容説明
理系大学生を相手に質問に答えた好評の前著に続く第二弾。ネット上で募集をかけて集まったジャンルを問わない質問に、人気ミステリィ作家であり大学助教授である著者が鮮やかに答えていく。大学の先生と生徒という枠を離れた質問は、雑学ネタからおなじみの人生相談ものまでヴァラエティ豊かだ。果たしてどんなQ&Aになったのか、ふるいにかけた様々な質疑応答を公開する
目次
1 一般的な質問
2 小説家としての森博嗣に対する質問
3 多少サイエンス風味の質問
4 再び一般的な質問
5 なんとなく人生相談
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。某国立大学助教授にして、ミステリィ作家。96年『すべてがFになる』で、第一回メフィスト賞を受賞して作家デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
65
前回は、理系大学生が質問者であったのですが、今回はネットで一般から募集した問題に対しての解答です。結構楽しいのですが若干質問のレベルが低いような気がしました。まそれでも解答のほうが結構面白く感じました。あまり親切な感じではなく突き放すような解答がいいですね。2015/05/22
KAKAPO
52
編集者の方は、ランダムな質疑応答を、まるで物語のような起伏のあるものに仕上げるために、構成を決める時、相当苦労したに違いない。終わりが近づくにつれ、森さんらしい科学的な裏付けを持つ、哲学的とも言える回答に変容していく過程が楽しめる。前作を読み始めた時は、まとめ買いしたことを悔やんだが、それを覆して余りある知恵を貰った気がする。でも、読む人によって得るものの価値は大きく違うだろうなぁ~。森さんではないが、読まなくてもいいと言われても読みたくなってしまうような、何らかの拠り所を見つけたい人にだけ薦めたい。2015/12/25
akira
38
新書第2段。 質問が一般公募ということで、先生の対応も丁寧。しかし、前作のあの突き放した態度こそ、学生への愛だと思えてならない。(『こんなことも知らないのは、大学生として恥ずかしいぞ。勉強しろよ』的) 質問の切れ味、発想の切れ味。切れ味の悪い質問は、解答しにくいだけでなく、読む人間も読みにくい。そして長い質問は最後まで読む気がなくなる。話もそうだが、短く簡潔は大事。 ピサの斜塔を、真っすぐにする方法が面白い。 「ジャッキアップすれば戻りますが、観光名所ではなくなります。」2013/05/11
ちさと
31
前作から半年ちょっと。今回は質問を一般公募して、選んだ質問に森博嗣さんが回答する形で作られています。一般的な質問や人生相談的なものは若い世代からのものが多く、青春の心性を感じ微笑ましい一方、大人になるとこういった(森さん曰く考えてもしょうがない)形而上学的な事には疑問を持たなくなるんだなぁと、物憂い気持ちにもなりました。2018/12/18
佐島楓
26
吹き出しながら読んでいたのだが、最後になって自分が癒されているのに気づく。なぜだろう。森先生が「望んで努力すればたいていのことは叶う」というスタンスだからか・・・。2012/08/04