内容説明
梅、バラ、菊、桃…。私たちの身近にある花は、中国でも広く親しまれているものが多い。それは江戸時代を頂点として、日本人が中国大陸の珍しい草木を集めてきた歴史がもたらした結果でもある。ではそれらの花は中国ではどのように暮しの中に根付き、愛されてきたのか。中国の民俗と文学に通ずる著者が、古今の伝説、民話、漢詩などに見られる花のエピソードをちりばめて描く、四六の色鮮やかな物語。おなじみの花の意外な素顔が見えてくる。
目次
春(桃;紫花菜 ほか)
春から夏へ(ツツジ;ニセアカシア ほか)
夏(ザクロ;茉莉花 ほか)
夏から秋へ(ムクゲ;芙蓉 ほか)
秋(ソバ;菊 ほか)
冬(ビワ;ヤブコウジ ほか)
冬から春へ(キンカン;福寿草 ほか)