内容説明
天才写真家に、写真の撮り方、見方を教わってみよう!身近な人や町、仏像からヌード、愛するものをどう撮るか、発表するか。アラーキーがその写真術のすべてを明かす。カメラやフィルムの選び方、そして「写真とは生きること」「写真術とは人間関係のテクニック」などの写真哲学が、アラーキー自身によって、最新作の撮影現場から、そして秘蔵の未公開写真ファイルをひもときながら熱く語られる。60歳を越えてますます爆走するアーチストの、創作の内側を覗くことができる一冊。
目次
幸福の撮り方
写真は3Pである!
街を撮る
レンズ、そして構図
ポラこそ写真だ!
アラーキー整理術
ポートレート論
出すか出さないか考
愛しのマキナ
「日付け」芸術論
韓国を撮る
鑑真和上を撮る
世紀末ノ写真
「アラキネマ」誕生
著者等紹介
荒木経惟[アラキノブヨシ]
1940年、東京府下谷区(現・台東区)三ノ輪生まれ。写真家。都立上野高校、千葉大学工学部写真学科卒業。63年にカメラマンとして電通に入社し、72年に退社するまで9年間勤務する。海外での評価も高く、ウィーン、フィレンツェなどでの大規模な個展はセンセーションを巻き起こしている
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
25
10年以上も前にかかれた本だから、デジカメ全盛のいまは、どんなカメラを使っているんやろうなあ2013/05/12
tom
19
自らを天才と自称する荒木さんの、自作の写真についての解説本。彼が自作の写真を示しながら、自身を天才だと言い募ると、ひょっとしたら、そうなのかもしれないと思わせてしまうところがすごい。でもね、あまりに饒舌なものだから、彼の語りは、私の頭の中には、すんなりと入ってこないのです。これには困った。ただし、掲載された写真は、よろしい写真ばかり。荒木さんは、被写体となる人が好きなのだと思わせる。写真を撮るというものは、そういうものかもしれない。2016/05/18
月世界旅行したい
12
もちろん、写真つき。2015/07/25
蒼田 友
10
写真展には行くけれど、自ら写真を撮ることはありません。そして私の好きな写真を撮る人が、アラーキー好きでしたので、なんとなく手に取った次第。中を開くと、もちろん用語はたくさん出てくるのです(当方カメラの機種も分からぬ程ど素人)ですが、なんとも人間味溢れる言葉が散りばめられてるのか!これは面白いぞ。イメージ通りエロい言葉もふんだんですが(笑)けれどカラッとあっけらかんと嫌な感じは受けないんです。人が好きなんでしょうね、暖かい文章。繰り返し読みます、出会えて良かった。「マキナ」が気になりました、高価ですね~2015/04/24
sabosashi
9
(読み終わったのは数日前のこと、でもどうレヴューすればいいのか、なかなかわからない。 丸谷才一が、本を読むことについて読書感想文を強いてはいけない、と昔、話していたことを思い出した。 でも何も記さなければ、すぐ忘れてしまうのだ(記しても忘れてしまうことが少なくないのだ)。 今朝、仕事へいく途中でそんなことをあれこれ考えていた。) 荒木経惟について語ることはむずかしい。 一般にスキャンダルな部分のみが増幅されてとりわけマスコミに流布する。 2016/08/31