集英社新書
囲碁の知・入門編

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087200867
  • NDC分類 795
  • Cコード C0276

内容説明

碁は脳の健康スポーツ。では、いったいどんなゲームなのか?なぜ碁盤は19路なのか?定石とはなにか?記憶力がよくないと碁は強くなれないのか?―定石は忘れよ!囲碁は仮想生命である、という異能の棋士が、さまざまな疑問や謎を解き明かしながら、技術や知識を越えた碁の考え方、囲碁という知について説く。やさしい解説と豊富な図解で、囲碁についての深い知識を提供する本書は入門者の必読書!囲碁の歴史は、人の歴史・文化の歴史。生活のさまざまな場面に通じる囲碁の知恵と、古くから親しまれてきた「汲めども尽きない」碁の魅力をたっぷりと紹介する。

目次

第1章 手談の世界―碁は人、碁は心(碁を打つ;プロの碁と囲碁のルール ほか)
第2章 方円の不思議―碁の謎に迫る(碁とは;定石とはなにか ほか)
第3章 囲碁略史―碁の歴史は人の歴史(中国・古代―琴棋書画は君子の教養;古代(古墳時代・飛鳥時代・奈良時代・平安時代)―文化は人とともに来る ほか)
終章 新しい時代と囲碁(歴史的な変化の時代;IT革命と囲碁 ほか)

著者等紹介

平本弥星[ヒラモトヤセイ]
1952年、東京都生まれ。旧名畠秀史。将棋六段。一橋大学卒業。高校時代より活躍、74年学生本因坊。75年三菱レイヨン入社。棋聖戦の創設とオイルショックが重なり、プロ転向を決意し、退社。プロテスト合格、77年日本棋院棋士初段。棋士会副会長など日本棋院の運営に尽力。古今に比類ない文字詰碁に定評がある。棋士業のかたわら、算数教育にも関心を寄せ、日本数学教育学会、日本教材学会で活動している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

48
再読。「囲碁」の入門編ではなく、「囲碁の知」の入門編であることを再確認。「囲碁の知」を理解して検討することにおいての「入門編」である。囲碁の論理性や、複雑なゲーム性、囲碁の歴史を著者独自の観点から描く。著者は姓名を「畠秀史」から「平本弥星」と改めてまでして、「知的なゲームとしての囲碁」の研究にあたろうとしている。本書の後半部分を占める日本での「政治史+囲碁史」ミックスの記述部分の、平安時代時代までは、囲碁は上流階級が愛好するゲームであり、政治史と並行しており、興味深い。鎌倉以降は囲碁史は政治史とは離れる。2025/05/18

kokada_jnet

5
入門書と思って敬遠していたが。読んでみると全然、入門的な本ではなかった。囲碁をある程度、知っている人でないと、この本は面白くない。 囲碁の誕生史をさぐる章では「初期の碁では、線の交点ではなく、線の中に石を打っていたのでは」という「新説」があり。これがなかなか面白い。 後半分を占めるのは「囲碁略史」。中国での囲碁の誕生から、日本への導入、幕府時代の隆盛まで。なんと、権力者の闘争を中学歴史レベルで語り、「この人に関係のあった人物が、当代の名人であった」と無理やり、関係づけている。 あと、この「略史」でお2013/01/24

寝落ち6段

2
はっきり言って、入門編ではない。あの内容で碁を覚えるのは不可能に近い。だったらタイトルが間違っているのだと考えらえる。本書は『囲碁の知・歴史編』とした方がいい。どのように、どれだけの人が囲碁を嗜んできたのか、囲碁の歴史を結構細かいところまで書いてあり、その部分は興味深かった。丁度、『ヒカルの碁』が連載されていた当時、少年ジャンプを読んで、囲碁が流行ったのでルールや面白さも知っている。だからそれほど抵抗なく読めた。2014/05/02

うりぼう

2
中途半端。入門編に徹していない。2009/04/24

hroko

1
囲碁の入門書ではありません。この本を読んでも、囲碁はできないでしょう。著者が語るとおり、「囲碁で知る」というテーマで、著者が囲碁から得たあれこれをわかりやすく記しています。囲碁の最低限のルール、囲碁に関係する言葉、囲碁の歴史など、大雑把に、囲碁ってこういうものか、を知ることはできます。2023/06/18

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