出版社内容情報
ジャンプ小説新人賞、初の金賞を受賞した『流浪刑のクロニコ』第2弾!! 人を殺すことのできない武器職人、孤島で壊れたゴミを直し続ける猫、夢を食べる男…。様々な願いと、罰を少年は見届ける…。
内容説明
永遠に世界をさまよう“流浪刑”の少年・クロニコは様々な“刑”を科せられた人々と出会う。何者をも殺すことを禁じられた武器職人。絶海の孤島で、漂流した廃棄物を元の形に直そうとする猫。人間の感情しか食べることのできない男。そして、殺し続けることしかできない少女。クロニコは彼らの“願い”と“罪”を知る…。切ない別れの物語が、再びはじまる―。
著者等紹介
菅野隆宏[カンノタカヒロ]
岩手県生まれ。『流浪刑の物語』でジャンプ小説新人賞’12Winter小説フリー部門金賞を受賞。同作を改題した『流浪刑のクロニコ』でデビュー
遠藤達哉[エンドウタツヤ]
茨城県生まれ。2000年にデビュー。『週刊少年ジャンプ』『ジャンプSQ.』を中心に活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
22
全巻よりも少し物語に繋がりが見えてきた二冊目。誰も殺さないための刑と、誰をかも殺し尽くす刑。対照的で正反対の刑の始まりは「好きな人と当たり前に一緒に生きていける世界を」つくること。それは誰かと生きていけないクロニコには切ないなあと思いました。刑の証である刺青が少し薄くなったという所があって、永遠に思えたクロニコの流浪刑にも少し光が差した気がしました。彼が少女とした約束がいつか叶う日が来るのかしら。どう刑が生まれて、どう刑は終わるのか。物語の根幹と確信に繋がる部分が少しだけ描かれていていて続きで読めるのかも2014/01/18
紫野
4
童話的な雰囲気は好きだが、前の巻のほうが面白かったと思う。うーん。2014/01/14
咲月 流夜
2
読み終わった!! 願いの代償の刑…奥深い 生きる意味なんて、わかる人はなかなかいないけど 自分と真実…現実と向き合うことによって見つかることがあるのかな?2014/01/08
新天地
0
タイトルになっている羅刹刑と不殺刑の話よりも、間にある修復刑と心食刑の話の方が印象に残った。次回で”人ならざる者”について語られるといいのだが。2014/01/19
コウ
0
前巻よりも一冊を通してそれぞれの物語が繋がってた印象。個人的には心食刑の話をもう少し深く読んでみたかったなあ。2015/06/04