出版社内容情報
【“いろいろ”家族の人気シリーズ、第8巻!】
茜がやきもち、すみれが隠しごと。陽時は月白邸からお引っ越し…!?
鴨川デルタに大文字山…。京都で暮らす人には誰でも、忘れられない思い出の場所がある。
陽時の門出を笑顔でお見送りするまでの、月白邸の夏ものがたり。
一 あの日の空の色
ある日、人気女性小説家・谷田峰千帆から、青藍に「小説の表紙の絵を描いてほしい」という依頼が舞い込んできた。いつもと様子の違う青藍に、茜はなぜだかもやもやとした気持ちが晴れなくて…?
二 すみれのかくしごと
中学生になったすみれは、最近かくしごとをしている。家族にはいえない悩みを一人で抱え込もうとするすみれの背中を押すため、彼氏の郁人が覚悟を決めて連れていった場所は…?
三 えのぐのおうた
もうすぐ一緒に暮らす予定の陽時と朝日は、陽時の姉・麻里花のもとへ挨拶に訪れる。交際を認めてくれない麻里花に怒る陽時だったが、幼い頃に好きだった「えのぐのおうた」の記憶をたどるうちに、麻里花が秘める本当の気持ちがわかりはじめて…。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
11
京都で暮らす人には誰でも、忘れられない思い出の場所がある。陽時の門出を笑顔でお見送りするまでの、月白邸の夏ものがたりを描く第8弾。人気女性小説家からの表紙絵を描いてほしいという依頼を受けた青藍にもやもやする茜。悩みを一人で抱え込むすみれのために彼氏の郁人が連れて行った場所。もうすぐ一緒に暮らす予定の陽時と朝日と、陽時の姉・麻里花が秘めている本当の気持ち。かけがえのない月白邸の日々も少しずつ、確実に変わらずにはいられないことをしみじみ感じながら、一方でそれぞれ成長を感じさせてくれるエピソードが印象的でした。2025/06/20
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