出版社内容情報
家事代行サービスで働く秋月都が、若き和菓子職人・羽鳥一成の屋敷に通うようになってはや1年――。
ある日、空き家のはずの向かいに高齢の女性の姿が。彼女は、「ことりや茶房」のはじめての常連客であり、一成や恭史郎とも交流があった。そんな折、茶房の接客担当である瑠花が来られなくなり、茶房の営業がピンチに。そこで都は、小料理屋でのアルバイト経験を思い出し、自分が代わりに出ると提案するが…?
ほかにも、一成と恭史郎の知られざる出会いや、コンプレックスを抱えたとある女性のお話、そして職人としての一成におとずれる試練も…!?
和菓子が人と人とをつなぐ、心温まる物語、待望の第2弾。
内容説明
都が一成の屋敷で働くようになって1年が経った。新緑芽吹く5月のある日、一成のもとに宴席で出すデザートを考案してほしいという依頼が入る。ライバルとなる贔屓店は、因縁のある兄が営む「飛翠堂」だった。それを聞いて動揺する一成は、過去と向き合い、試練を乗り越えることができるのか…?北鎌倉を舞台にした、おいしくて心温まる“和菓子”物語第2弾。
著者等紹介
小湊悠貴[コミナトユウキ]
神奈川県出身、在住。2013年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
62
都のお料理の話と、一成の和菓子の話が並列していて、どちらもおもしろい。そして、雪うさぎと猫番館のお話も。早く続きが読みたくなるシリーズ。2025/05/04
荒川叶
35
昔ながらのよさを活かしながら新しい物事を取り入れていく柔軟さは大切。何事も現状維持では進まない、試行錯誤をすることで新しい道が開けていくと思う。2025/03/27
よっち
21
家事代行サービスで働く秋月都が、若き和菓子職人・羽鳥一成の屋敷に通うようになってはや1年。都に触発されて一成も少しずつ変わっていく第2弾。空き家のはずの向かいに戻ってきて、都を奥さんと勘違いする「ことりや茶房」初めての常連客で、一成や恭史郎とも交流があった詩子さん。都が茶房の接客担当・瑠花のピンチヒッターを買って出たり、一成と恭史郎の出会いだったり、コンプレックスを抱えたとある女性のお話、そして職人としての一成に訪れた試練もあって、都と出会い変わってきた彼だからこそ向き合えたのかなとしみじみと感じました。2025/03/18
えみちゃん
20
さてっ、先日読んだばかりの「ことりやさん」の続きです。さっそく購入しました。本屋さんで見落としてたのよ・・。^^;💦ページをめくったら驚いたことに都が桃花屋敷で働き始めて1年が経っていました!笑っ。今回は「猫番棺」の沙良ちゃんがちょこっとだけ登場したり「ゆきうさぎ」のご夫妻の近況に触れられていたりしてファンにはうれしいサプライズでした💕ただ都ちゃんが「ゆきうさぎ」でアルバイトしていたことはすっかり忘れてるから改めて確認してみなければ・・。それ以外にも若旦那こと一誠さんと恭史郎さんの馴れ初め⁉というか2025/03/31
愛書家
19
帯文の若旦那に試練、成る程! 格式も大事だけれど、遊び心を感じられるだけで、職人として初めて一人前なんですね! 都ちゃんと話すだけでアイディアが浮かぶ展開が愛おしい! それにしても、作者さんの料理に対する拘りが感じられることは、気の所為ではない。2025/03/22