出版社内容情報
前代未聞の「女東宮候補」として、八雲の院の御所に集められた五人の姫君たちーー。
両親を早くに亡くし、宇治の田舎で貧しく暮らしていた火の宮もその候補となるが、
強引で高慢な八雲の院のやりかたに憤りを覚えていた。
五人の姫君――火の宮、犬の宮、恋の宮、四季の宮、和歌の宮――は、
雷光殿という一風変わった建物に滞在することになる。
だが、八雲の院との顔合わせ直後、和歌の宮が命を落とす。
病死や事故死ではありえない、明らかな殺人――。
雷光殿は池の中州に建てられた建物であり、渡るには船を使うしかない。
船は中州側につながれたままであることなどから、
「犯人は外部からの侵入者ではなく、もともと雷光殿にいた人間であり、
今もこの建物内にいる」という状況が発覚。
お互いがお互いを疑う中、さらなる犠牲が……。
一方、森羅殿に滞在している貴の宮は、
宇治で自分たちを襲った賊の「ある特徴」を思い出す。
急ぎ、雷光殿にいる姉・火の宮に伝えようとするが……!?
熾烈で哀しい道を進み、「女東宮」の座に就く姫君とはーー。
内容説明
前代未聞の「女東宮候補」として、上皇・八雲の院に集められた五人の姫君たち。宇治で貧しく暮らしていた火の宮もその一人となるが、高慢で強引な院のやり方に憤りを覚えていた。そんな中、殺人による脱落者がでる事態に…!外部からの侵入は極めて難しく、犯行は、おそらく内部の人間によるもの。貴の宮は犯人につながるある記憶を、姉に伝えようとするのだが…。
著者等紹介
松田志乃ぶ[マツダシノブ]
11月7日生まれ。2005年ノベル大賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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