出版社内容情報
京の策略により、雪媛は遊牧民族の長オルチのもとに連行された。雪媛に興味をしめし夜伽をさせようとするオルチだったが、復讐に燃える京は雪媛を瑞燕国との交渉材料にすべきと進言し、その交渉の場までの同行を申し出る。しかし、その目的は、雪媛を奴隷商人に売り渡すことだった。一方、芳明を追って智鴻の屋敷へと押し入った瑯は、王家の息子・天宝と間違われて屋敷に連れてこられていた芳明の息子・天祐と出会う。智鴻の屋敷から強引に脱出した瑯と天祐は、芳明を探して旅を続ける中で、次第に打ちとけてゆく。内乱状態の瑞燕国で、雪媛にかかわった者たちがそれぞれに動き出し、雪媛の運命はまた大きな転換点を迎えるのか。中華逆行転生譚、激動の第10巻!
内容説明
京の策略により、雪媛は遊牧民族の長オチルのもとに連行された。雪媛に夜伽をさせようとするオチルだったが、復讐に燃える京は雪媛を瑞燕国との交渉材料にすべきと進言し交渉の場までの同行を申し出る。しかしその目的は、雪媛を奴隷商人に売り渡すことだった。一方、芳明を追って智鴻の屋敷を訪れた瑯は、芳明の息子・天祐と出会い、強引に連れ出すのだが…?
著者等紹介
白洲梓[シラスアズサ]
『最後の王妃』で2015年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あっか
55
最新刊。こんなに待ち遠しいシリーズもなかなかない!相変わらず(?)大ピンチに続く大ピンチですが、大きな救いもあった巻。雪媛の大事な仲間達の名前がたくさん見られて、再会もたくさんあって本当に嬉しかった。表紙の通り、今巻の主役は瑯!収まるところに収まって本当良かった…天祐と瑯の仲が微笑ましい。同じくらい燗流もナイス!彼はこのシリーズで最高の癒し役だと思う。そしてまたしても次巻が待ち遠し過ぎる。青嘉との再会がどのように展開するのか、早く読みたい!2022/07/21
kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
「威風堂々惡女」第十巻。全員集合の巻。でも、青嘉だけはいない💧で、当然みなでクルムに青嘉を探しに行く流れになるんですね。皆それぞれの旅を経てここで会えたわけだけど、表紙絵になってる瑯と天祐の旅が凄く楽しかったです。そして燗流(笑)。結局のところ最高殊勲者は、神業的な弓の技を持っている瑯なのか、雪媛に射られる矢を全部自分に引き付け、結果的に雪媛には傷一つ付けない燗流なのか、悩みどころです。2024/07/23
MATSU
35
相変わらず面白かったです🍀都合良すぎかなと思わなくはないですが、しっかり中盤はハラハラさせられました。絶対大丈夫だろうと思いながら読んでいるのにドキドキハラハラしちゃって一気に読んでしまいました🙋早く続きが読みたい🎵2022/08/09
mariann
34
10巻目。ここへ来て二転三転なので一気読み。自分の気持ちに素直になった雪媛。彼女が悪女を返上し、威風堂々と母国へ凱旋する道筋が見えてきたか。別々に展開されていた話が合流した爽快感が良かった。燗流までも(笑)さぁ、シディヴァの命を助けることはできるのか。まだまだ見届けたい作品だ。それにしても登場人物一覧のページの多さ(笑)2022/10/16
よっち
29
京の策略により遊牧民族の長オルチのもとに連行された雪媛。一方、芳明を追って智鴻の屋敷へと押し入った瑯が、芳明の息子・天祐と出会う第十弾。雪媛に興味をしめし夜伽をさせようとするオルチ、そして雪媛を瑞燕国との交渉材料にすべきと進言し同行を申し出る京。クルム内にもカガンが左賢王を疎む混乱があって、好機と見た思惑を秘める京の暗躍で思わぬ展開になりましたけど、危機的状況が続いていた雪媛も巡り合わせの妙でようやく一息つけましたかね。内乱状態の瑞燕国も気になるところですけど、まずは心残りの決着をつけるところからですか。2022/07/19