出版社内容情報
反乱軍の乱入により混乱を極めた瑞燕国皇宮から昏睡状態の雪媛を救出した青嘉は、追手を振り切り北の国境を越えたが、寒さと飢え、そして負傷により倒れてしまう。
目を覚ますと、そこは瑞燕国の北の国境を悩ませる遊牧民族の集落だった。
青嘉と雪媛は祖国と敵対する遊牧民の左賢王(皇太子)に連れ去られ、命を繋いでいたのだ。
苛烈な尋問の中、雪媛の正体が瑞燕国の“神女"であると明かすわけにはいかず、青嘉は自らと雪媛を商人夫婦だと偽るが……?
北の大地で囚われの身となった青嘉と雪媛だったが、そこでふたりは意外な人物と再会する。
そして皇帝・碧成の支配下を脱した雪媛は、次第に心を取り戻していく。
青嘉と雪媛、ふたりに訪れたのは束の間の休息か、それとも……?
内容説明
雪媛を背負い逃亡する青嘉は、雪の中で力尽き倒れてしまう。目を覚ますと、瑞燕国の北の国境を悩ませる遊牧民の集落に捕らえられていた。隻眼の左賢王(皇太子)シディヴァに正体を質された青嘉は、自らと雪媛を商人夫婦だと偽るが…。北の大地で囚われた青嘉と雪媛は、そこで意外な人物と再会することに。ふたりに訪れるのは、束の間の休息の時間か。それとも…?
著者等紹介
白洲梓[シラスアズサ]
『最後の王妃』で2015年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
67
待望の新刊!はあーーー1巻からやっとここまで来たよ!!涙 嬉しすぎてあのやり取りを何回も読み返してしまった!笑 決めるとこちゃんと決める青嘉が好きだ!物語の流れとしては雪媛のこれからがもうどっちに転ぶか全く分からない(わたしとしてはまた辣腕を振るってほしい)、また都の先行きも不安定な中、美麗な表紙通り雪原が本当に美しく『雪媛』にぴったりなお話だな、と感じた。シディヴァ、ナスリーン始めクルムの人達もとてもキャラが良く今後の展開が楽しみ。こんなに新刊を熱望しているシリーズは他にない!2021/11/20
mariann
38
始まった時、アレ?っと自分の中で話が続かなかった。そうよね、前回は大混乱でわちゃわちゃ終わったんだった。今作はがラリと場面変わってまた魅力的な人物が現れた。2人はどんな相乗効果をもたらすのか。それとも凶星か。登場人物が少しずつ交差していく様がワクワクする。唐智鴻。少し調子に乗りすぎだわ。何か痛い目見るのを期待。2022/02/23
坂城 弥生
37
逃亡の果てに思いがけない再会が。 でも国の方は不気味な動きが出てて…と言うか雪媛がこれから国に戻ることがあるのだろうか?2022/10/19
えみちゃん
34
毎回新刊の発売を楽しみにしているこのシリーズ。巻を追うごとに雪媛の周りが不穏になっていき毎回はらはらしながら読み終わるのですが・・。さてっ、同母弟であるハズの環王が起こしたクーデターの混乱に乗じて都落ちした雪媛と青嘉でしたが両陣営からの追っ手から逃れるため北へと向かうのですが、自然の脅威の行く手を阻まれついには力尽きて倒れたところを遊牧民に囚われ再びピンチとなるのですが・・。身分を偽ってやり過ごそうとするもののどう考えたって商人夫婦には見えないでしょ。このふたりは・・。笑っ。またも危機に晒されるかと2021/11/27
よっち
34
反乱軍乱入で混乱する瑞燕国皇宮から昏睡状態の雪媛を救出した青嘉。追手を振り切り北の国境を越え、寒さと飢え、負傷により倒れてしまった彼らが、祖国と敵対する遊牧民の左賢王に連れ去られる第八弾。雪媛の正体を明かすわけにはいかず、自らと雪媛を商人夫婦だと偽る青嘉。意外な人物との再会。腹を括って向き合えば意外と過ごしやすい環境で、らしさを取り戻してゆく二人もやっとか…と感慨深いものがありましたけど、どうにもあれなことになってる瑞燕国の状況を見るに、そのままお幸せにってわけにはいかないんでしょうね(苦笑)続巻も期待。2021/11/19
-
- 電子書籍
- 冒険者ギルドが十二歳からしか入れなかっ…
-
- 和書
- 謀る理兵衛 ポプラ文庫