出版社内容情報
皇帝・碧成との間に唯一子をなし、後宮で威勢を誇った寵姫・芙蓉に皇后暗殺の濡れ衣を着せ、追い落とした雪媛。
民衆の間にも雪媛の信奉者は確実に増え、もはや雪媛を脅かすような存在はもういないかと思われた。
しかし芙蓉は、幼い頃から自らを慕い付き従う潼雲を使い、雪媛を陥れようと画策し始めた。
そんな中、雪媛が潼雲を自らの護衛のひとりに任じたことで、未来の記憶を持つ青嘉は警戒を強めていた。
水面下では、雪媛が寵を得たことでそれまで異民族として冷遇されていた尹族は増長を始め、その横暴は雪媛への悪評となり広がりはじめていた。
不貞の疑惑、密偵の暗躍と、いくつもの危機が雪媛へと襲いかかり――? 壮大な中華転生幻想譚、第三弾!
内容説明
皇帝・碧成との間に唯一子をなし、後宮で威勢を誇った寵姫・芙蓉に皇后暗殺の濡れ衣を着せ、追い落とした雪媛。しかし芙蓉は、幼い頃から自らに慕い付き従う潼雲を使い、雪媛を陥れようと画策し始めた。潼雲が雪媛の護衛として任じられると、未来の記憶を持つ青嘉は警戒を強める。そして雪媛が寵を得たことで増長した尹族の横暴は、雪媛への悪評となりはじめ…?
著者等紹介
白洲梓[シラスアズサ]
宮城県出身、東京都在住。『最後の王妃』で2015年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
80
シリーズ第3弾。あっという間に読み終わってしまい物足りない!新刊をこんなに焦がれているシリーズは今他にないかも。1、2巻ほどの胸がギューッと苦しくなる切なさはなかったけれど、自覚的になってきたからこそもどかしい〜!!え、どうやって切り抜けるの…?というピンチも、考えもつかない方法でなぎ倒していく雪媛。雪媛の見た未来も青嘉が見た未来も確実に変わっているはずなのに、明るくなる気がしないのはなぜだろう…最後の終わり方も「えええ!?」だし…早く甘くなって〜。笑 次巻まで待ち切れないからまた1巻から再読しよう。笑2020/01/22
あっか
67
再読。あーやっぱり面白い。今1番楽しくハマってるシリーズです。過去の記憶と元々の賢さを使い、どんどん出世していく雪媛。それとは裏腹に、すぐ近くにいるのに、近付いているようなのにどんどん遠ざかっていく雪媛と青嘉の距離…もどかしくも切ない。不穏な展開でも、早く先が読みたくて仕方ないです!2020/04/26
坂城 弥生
46
芙蓉自身も苦労はしていたみたいだけどやっぱり黒いよね…2022/03/16
よっち
44
皇帝・碧成との間に唯一子をなし、後宮で威勢を誇った寵姫・芙蓉に皇后暗殺の濡れ衣を着せ追い落とした雪媛。しかし芙蓉は自らを慕う潼雲を使い、雪媛を陥れようと画策し始める第三弾。未来を知るがゆえに、雪媛が潼雲を自らの護衛のひとりに任じたことに警戒を強める青嘉。不穏な事件が続く状況に、増長し始めた尹族も彼女の足を引っ張る展開で、そんな状況でも惑わずに苦境を見事打開してみせた雪媛が鮮烈でしたけど、一方で複雑な想いを抱える青嘉や潼雲のこれからも気になりますし、何より諦めが悪い芙蓉はこのままでは終わらなそうですね…。 2020/01/17
えみちゃん
38
読み友さんにススメられて読み始めたシリーズ第3弾♪皇帝との間に唯一の子をなし、後宮で威勢を誇っていた寵姫・芙蓉は、皇后暗殺を企んだとして軟禁状態にされた。当然そのままで済むワケはなく、幼い頃から自分を慕う潼雲(どううん)を使い、雪媛を陥れようと画策するワケですが・・。未来の記憶を持つがゆえに警戒を強める青嘉の心配をよそに護衛として身辺に侍らせるどころかお忍びの供として街に出かけちゃうんだから青嘉も心労が絶えないよねぇ~。笑っ。そしてなにを思ったのか義姉との仲を取り持とうと皇帝をも巻き込んで外堀を埋めて2020/01/24