出版社内容情報
失業したて坂井寛生のもとに派遣されてきた「一緒に飯が食える気楽な仲間」は夕ご飯の時は人間の青年の姿をしているが、その正体は神社の猫・・・!
食いしん坊な「猫」が、ごはんを旨そうにたいらげ、愉快にお喋りをして帰っていく、そんな穏やかでちょっと不思議な無職の日々を送る坂井だったが、
ある出来事をきっかけに親しくなった沖守さんという老婦人の営む小さな茶房「山猫軒」で働くことに。
雇われマスターとして懸命に楽しく働いていた。
そんなある日、「山猫軒」からの帰り道、坂井と猫は体調を崩して道端で蹲る若者に出逢い・・・?
夏から冬へ、めぐる季節と泣いて笑ってごはんの日々。
肉球と、紅葉と、ブッシュドノエル。
じんわり美味しい幸せを「僕」と「猫」と一緒に。
内容説明
坂井のもとに派遣されてきた「飯友」は、人間の青年の姿をとっているけれど、正体は神社の猫。食いしん坊な「猫」が夕ごはんを旨い旨いと平らげ、お喋りして帰っていく、ちょっと不思議で賑やかな日々を送る坂井だったが、ある出来事をきっかけに親しくなった老婦人・沖守さんの営む茶房「山猫軒」で働くことに。夏から冬へめぐる季節の美味しい幸せを飯友と一緒に!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukision
93
好きなシリーズだけに温存していてようやく手を出した。優しい人たちも、金額で動く神様も、おいしそうなメニューの数々も、山猫亭の素敵な空間も、そして何より猫、全部よかった。2020/01/21
papako
73
シリーズ続けて。叶木神社の祭神のお賽銭の値段で聞いてくれるお願いの叶い方が決まるのがいいわぁ。まさかの猫さん誘拐事件。そして神戸まで2時間半って、そっか、今までの椹野作品って関西舞台だったから、勝手に関西を思い浮かべてた。オコモリさん、新しい思い出ができてよかった!オコモリキッシュ食べてみたい。さてさて、次はどうなるのかしら?彼女はできる?2020/03/04
真理そら
67
賽銭の効果が抜群な神社が近所にあっていいなあ、と羨ましかったり、こんなに賽銭奮発するから効果があるのだろうかと思ったり。坂井と猫と沖守さんの優しい交流が気持ちいい。ダウンジャケットは猫へのプレゼントとしてはやゝ危険かもしれない。2021/03/07
ぶんこ
63
2巻から読み始めましたが問題ないようで、とってもお気に入りな本となりました。沖守さんは夫や息子さんに先立たれましたが、こんなに優しくて朴訥な坂井さんが居てくれて本当に良かった。私も夫に先立たれたら坂井さんと猫がそばに居て欲しい。美味しいお料理の場面が色々と出てくるのも楽しめました。そうか、鶏肉の黄色い脂はキッチン鋏で取ればよかったのか。とか、クリスマスにはホールケーキではなくブッシュドノエルでもいいんだ!猫の誘拐には驚きましたが、無事に見つかってホッとしました。神様ありがとう。2021/02/11
はつばあば
60
ハケン飯友が誘拐された?。「猫」がロシアンブルーだったとは驚き。それに神様がお賽銭を奮発するとその金額に応じた対応をしてくれるのが面白い。イベントもいっぱいあって・・老いてもこの坂井さんや猫が傍にいてくれるってことが最大の幸せなんだろうな。我が家の猫は私の炬燵の傍で寝ているが人間になってくれない。妖怪人間ベムでもいいのだが・・。まだ続くかな?2020/03/09