出版社内容情報
コミュ障女子大生が「保存食専門カフェ」を営む英国人店主とその息子と織りなす、ほっこりおいしい人情ストーリー!
「猫の町」谷中に住む女子大生、紬。趣味は手芸、人間関係が苦手で大学ではぼっち気味。
ある日、故郷の母親から送られてくる大量の野菜に困り果て、こっそり捨てようとしたところ、謎の英国人男性にとがめられる。
彼はそのまま紬を自分のカフェに連れていき、あっという間に野菜を「びんづめ保存食」に生まれ変わらせた。
谷中で「びんづめカフェ」を営むセドリックは、血のつながらない息子の武流と二人暮らし。
なりゆきで、小学校不登校中の武流の家庭教師をすることになった紬は、さまざまな出来事に遭遇しながらも、
セドリックの作るびんづめたちに癒されながら少しづつ心を開いていく…。
内容説明
谷中に住む女子大生の紬は、故郷の母親が送ってくる大量の野菜に困惑していた。思いあまって捨てようとしたところ、謎の英国人男性にとがめられ、彼の営む“びんづめ専門カフェ”に連行される。そこで紬は、野菜たちが保存食として生まれかわっていくのに感動し!?コミュ障女子大生紬と英国人セドリック、彼の義理の息子武流が織りなす、おいしい下町人情物語。
著者等紹介
竹岡葉月[タケオカハズキ]
1999年度ノベル大賞佳作受賞を経てコバルト文庫よりデビュー。以降、少女小説、ライトノベル、漫画原作など多方面で活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
180
オレンジ文庫5周年フェア 冷蔵庫で腐らしてしまう食品…。二次元の世界だけの問題ではなく現実世界でも問題になっていますよね。家庭だけでなくスーパーの食材も同じ問題を抱えているとか?腐らせてしまうまでの期間を延ばしてしまおうという話でした。 英国紳士が出てくるというのは予告で知っていたのですが彼の友人の理系ヤクザ(本当は霞が関勤め)が予想外のツボでした。セドリックに登校拒否の子供がいたりなんか人間関係に疲れている気配の理系ヤクザにライトと見せかけて…?な作風が気に入りました。2020/04/23
ツン
91
積まずにもっと早くに読めばよかった。。紡のキャラがとても好き。2023/05/20
yukision
80
女子大生が食べきれない野菜や果物を何でも瓶詰めにしてくれる近所のイケメンイギリス人。当の女子大生は自分でコミュ障と思ってる裁縫大好きな女の子だけど、なかなかにモテそうな設定。舞台は猫に囲まれてる谷中とくれば、若い女の子は好きそうだな。アニメを見てるみたいで気軽に読めた。2020/10/18
野のこ
79
谷中周辺は以前に何度も行ったことがあるので風景の描写では懐かしくなったし、セドリックのびんづめカフェに行ってみたくなりました。内容はほろ苦いお話もあったけど、人参ディップで紬が作ったにんたまサンド(忍たま乱太郎みたい 笑)や豚肉のリエット、他にも栗のジャムとかいろいろ美味しそうでした。せっかく保存用にしてもすぐに食べちゃいそうやよー。紬ちゃんと虎太郎の絡みが好きだった。これもシリーズになったらぜひ読みたいです。2019/08/12
佐島楓
74
瓶詰の保存食に目を付けたところが面白かった。まだまだ食べ物ネタのバリエーションはありそう。竹岡さんの作品はひととひととの関係が独特のような気がした。目の前に一枚、板があるんだな。そこがツンデレ的じれったさを生むというか。2019/05/19