出版社内容情報
<椿屋敷>と呼ばれる一軒家に住む香澄(かすみ)と柊一(しゅういち)は、ワケあって結婚した、仲良しだけど"偽夫婦"だ。
しかし最近ますます、偽とも言い切れない感情が育まれているような……。
町の相談役である柊一のもとには今日も今日とて客人が絶えない。
夕立のたび夏椿をもらいに現れる老婦人。柊一、担当編集・二本松、晶紀、男三人の一夜……。ほか三篇を収録。
第一話 白雨の便り
第二話 蛍火
第三話 夏の幻
第四話 月の横顔
すみれ荘にて―ふりむかないで―
大人気『下鴨アンティーク』シリーズ、『後宮の烏』シリーズの著者がおくる
〈家〉が語るご近所事件簿、第4巻。
今作は様々な表情をみせ、緑深まる夏の椿屋敷が舞台!
内容説明
“椿屋敷”と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、ワケあって結婚した、仲良しだけど“偽夫婦”だ。しかし最近ますます、偽とも言い切れない感情が育まれているような。町の相談役である柊一のもとには今日も今日とて客人が絶えない。夕立のたび夏椿をもらいに現れる老婦人。柊一、担当編集・二本松、晶紀、男三人の一夜…。緑深まる夏の椿屋敷が見守る、第4巻。
著者等紹介
白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
202
第4集、柊一と香澄に明らかに何か進展?があったと思われる今回のお話。相変わらず釈然としない関係で今回も香澄の兄の晶紀が絡んで進展しないかなとも感じましたが香澄に『その時』が訪れたのが今回の進展。これでまた必ず続編があると分かりひと安心。 最後のすみれ荘編は逆に急展開過ぎてビックリでした。檀や絢や歩美に廉二郎が入り乱れて進展し過ぎでした。本編が焦れったい分メリハリあって気持ち良かったかも。 早くも続編熱望です!2019/02/23
ひさか
139
2019年2月講談社オレンジ文庫刊。書下ろし。シリーズ4作目。香澄と柊一夫婦と恋敵の晶紀の3人のレギュラーの関係が安定してきて、椿にまつわるコージーなミステリーが興味深く、面白いです。次で最終巻なので、ここまで来ると次を読まないと後悔しそうです。2020/06/28
SJW
132
椿屋敷に住む「偽夫婦」の柊一と香澄は未だに夫婦を演じているが、なかなかその状況は変わらない。二人のやり取りは遠慮しながらも、いじらしく初々しい会話で何故か癒される。白川さんの会話の描写はその登場人物の様子や表情が分かりやすいため、自分もその場にいるような臨場感も魅力。2020/05/18
ううち
97
第4弾。夕立の後に夏椿をもらいに来るおばあさまのお話が素敵でした。檀くんは柊一さんがぶっきらぼう=親しい人と思っているのだろう。拗ねっぷりが可愛らしい。男子3人のお泊まり会が楽しそうでした。柊一さんの執筆ジャンルに驚き(笑)5巻買わなきゃ。2020/02/03
mariya926
86
おぉー。やっと急展開ですね。しかも香澄ちゃんだけでなく、周りの人たちも。そうそう。これを待ってました。次回はラストなので、どうなるか楽しみです!!今日も椿を見たけど、オトメツバキでした。名前が書いてあったから分かりましたけど、以前より椿に興味が出来ました。2025/04/05