出版社内容情報
天天コーポレーション社員の悲喜交々の日常。
経理部の佐々木真夕、営業部の山崎柊一、総務部の平松由香利……森若さんを取り巻く、一癖も二癖もある彼らの物語。
佐々木真夕が経理部に異動してきて一か月。異動直後にミスをしてからは、数字が恐くて仕方がない。
そんな真夕のストレス発散を兼ねた趣味は、ビジュアル系バンドの追っかけだ。
イチオシはCAROLINEのボーカル“アレッサンドロ"。
追っかけ仲間からアレッサンドロも参加するという、複数バンドの合同打ち上げに誘われるけれど……?
(「初恋アレッサンドロ」)など5編を収録!
<収録作>
「佐々木真夕 初恋アレッサンドロ」
「山崎柊一 カラークリスタル」
「平松由香利 ゾンビと嘘と魔法の笛」
「中島希梨香 それでもあたしは男っぽい女」
「田倉勇太郎 三十八歳の地図」
内容説明
真夕が経理部に異動してきて一カ月半。異動直後にミスをしてからは、数字が怖くて仕方がない。そんな真夕のストレス発散を兼ねた趣味は、ヴィジュアル系バンドの追っかけだ。イチオシはCAROLINEのボーカル“アレッサンドロ”。追っかけ仲間からアレッサンドロも参加すると噂の、複数バンドの合同打ち上げに誘われ?森若さんをとりまく天天社員の人生模様。
著者等紹介
青木祐子[アオキユウコ]
長野県出身。『ぼくのズーマー』で2002年度ノベル大賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
ちびうさぎの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
450
今作は脇役陣のスピンオフでしたね。スピンオフによって、これまでの話が肉づけされてシリーズがズシッと重みを増した感じがしまて、よくぞスピンオフだしてくれたと思いました。個性豊かな天天コーポレーションの社員ばかりでありますが、真夕ちゃんが、1番普通でかわいいとかな。当然、まだ続きそうなので、続編が楽しみです。2019/05/18
南北
374
シリーズ5作目。これまでは森若さんの視点で語られてきたが、今作は5人の人物がそれぞれ語り手となった短編で構成されています。これまで作品の中で登場したお話もありますが、違う視点から語られているので、新鮮な気持ちで読むことができます。次は4作目の続きになると思いますが、こういう短編集もたまにはいいですね。2019/03/22
Yunemo
289
この視点っていいですね。森若さんを囲むそれぞれ5人のメンバーの物語。たぶん、どの職場にもいる個性的なキャラクターを持つ人達の日常生活。確かに、いるいるとの想いが膨らみます。でも、太陽の生活ぶりも最初に欲しかったかもしれません。今までの4作品、当然ながらみんな森若さん目線で記されていましたけど、本作の5人以外に太陽目線での物語も読みたかったかも。「これは経費で落ちません」、タイトル通りの物語の展開も楽しみなのですが。経理という仕事、その存在を経費の観点から、まあ不祥事すれすれの展開に対する森若さんの活躍を‼2019/05/12
どんふぁん
253
2019年8月4日読了。サラサラサラーっと読了。スピンオフ作品なので今までのシリーズを読んでから読まれるのがいいかなと思います。この作品結構ブラックな人がいるんだなーと思った。真夕がとても素直ないい子だなと思う。さぁ、次は?2019/08/04
れみ
240
経理部の森若さんシリーズ5作目。今回は、佐々木真夕・田倉勇太郎(経理部)、山崎柊一(営業部)、平松由香利(総務部)、企画部の中島希梨香(企画部)、の5人が主人公のスピンオフ5編。山崎さんは予想以上に一筋縄ではいかない人でありながら憎めない人だった…。新しい仕事への不安、同僚への不満や苛立ち、自分を取り巻く環境のなかで覚える寂しさや焦りなど、主人公が複数だったからこそ共感できるところが色々あったのかも。もう1冊くらいスピンオフ書きたいというつもりがあるらしく、それはそれで楽しみだし、前の巻の続きも気になる。2019/03/20