出版社内容情報
後宮の奥深く、夜伽をしない「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。不思議な術を使うという烏妃のもとを、皇帝・高峻が訪れる。翡翠の耳飾りに取り憑いた女の幽霊の正体を知りたいというが……。
白川 紺子[シラカワコウコ]
著・文・その他
香魚子[アユコ]
イラスト
内容説明
後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという―。時の皇帝・高峻は、ある依頼のため烏妃の許を訪れる。この巡り合わせが、歴史を覆す禁忌になると知らずに。
著者等紹介
白川紺子[シラカワコウコ]
三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
564
出だし8行で、物語全体をイメージさせる。表紙と共に「ツカミ」はOK! だった。歩いている人をムンズとつかみ商品を買わせる、香具師の啖呵売のようだった。中国王朝モノの雰囲気が十分伝わる好著。2019/02/21
南北
472
中華宮廷風のファンタジーです。妃なのに夜伽をしない烏妃のところに皇帝が訪れるところから始まります。切なくて悲しい物語が続きますが、ゆっくりと味わいながら読むと優しい気持ちになってきます。4編ある短編のラストシーンは意外な感じもしますが、シリーズとして続いていくために必要なものだと思います。感情を表に出すことが苦手な皇帝とある事情を抱えている烏妃の一見かみ合っていない会話も楽しめます。2019/04/01
ミュポトワ@猫mode
467
騙されるって言われてたけど騙されなかったな…どんでん返しはそこまでないです。そこメインで読むのはお勧めしません。でも、それを除いても面白かったけどね♪久しぶりに読むのとまらなくなりましたし♪内容はラノベっていうよりもミステリーって感じました。ミステリー好きじゃないけどこういう感じなら読めます。かならずハッピーエンドで終わるしね。こういうゆるーいフワフワな距離感が好きなんだと思います。2巻も買ってあるので、続けて読みたいと思います。2019/07/12
美紀ちゃん
411
夏の王と冬の王。まずはお友達からよろしくお願いいたしますって感じで、続きが楽しみに!2020/10/02
はな
381
読もう読もうと思っていて、やっと読めました。 代々、後宮にいながら夜伽をしない妃「鳥妃」をつとめる女性達。彼女達は自分の持つ不思議な力で、訪れる人たちの願いを、彼らへの代償と引き換えに叶えていた。皇帝がある依頼をもって現鳥妃の元を訪れるところから始まる。この皇帝が、頭はいいのに真面目で不器用なのが見てて微笑ましい。鳥妃はすごいツンツンしてるな、と思ったらこちらも不器用なだけでした(笑)ずっと一人でいたから、周りとの関わりが増えることでその人たちとの関係に戸惑う鳥妃が可愛い。文も繊細でとても読みやすかった!2019/10/05
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