出版社内容情報
経理部所属の森若沙名子、27歳。たくさんの領収書を処理する沙名子には、社内の様々な人間模様が見えてくる。時には巻き込まれることも。ブランド服、長期出張…それは本当に必要なものですか?
青木 祐子[アオキユウコ]
uki[ウキ]
内容説明
経理部の森若沙名子、27歳。多くの領収書を処理する沙名子には、社内のいろいろな人間関係が見えてくる。周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、他人の面倒ごとには関わりたくないのだけど、時には巻き込まれることも。ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張…それは本当に必要なものですか?
著者等紹介
青木祐子[アオキユウコ]
長野県出身。『ぼくのズーマー』で2002年度ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
749
なんか…どんどんタイトルから逸脱していっているような。経費落ちてる。全部わかった上で落としてる。第四話で「これは経費で落ちません」とついにタイトルが決め台詞になるも、その流れでそのまま台詞はおかしいだろと。経費の話ししてないだろと。小さなシミがだんだん大きくなってきているのを見せられているような。上司に報告は怠っていないみたいなので、責務は果たしているのか…。イーブンとカッコよく掲げているが、森若さんのような人が40代くらいで存在意義見失って燃え尽き症候群になったり、かなり大きな不安要素抱えていると思う。2017/06/04
しんごろ
573
シリーズ第2弾!天天コーポレーション経理部を舞台にしたお話!今回は女性同士のいざこざが、なんともリアルで女の戦いはいつもこうなのかと思っちゃいましたね(^^;)沙名子さん、クールというか徹底した自己管理⁉、完全主義⁉、まあどう表現していいかわからないけど、太陽の存在でちょっとずつ可愛くなってる(笑)今後のこの二人がどうなるか楽しみだけど、続編はでるのかなあ。今回、わりと経理ネタもありお仕事小説的でもあったかな(^^)最後の公園のシーンは、沙名子さんに感情移入してしまい、ウルッとしてしまいました(^^;)2017/05/23
Yunemo
381
経理部の森若さん、入社6年目の27歳。過不足のない現在の生活は完璧という感性が、ホントに少しずつ変化していく様、ニンマリと。一番苦手な、嫌いな女性同士のいがみ合いも何となく切り抜けて。不正支出の顛末についても重要な役割を演じて。労働の対価は正当であるべき、さぼる者が得するのは不愉快、その通り。人を好きにならない理由。頼ったり、頼られたり、他人のために自分を削ったり、辛さを人に押し付けようとしたり、これこそが人を好きになる真髄。微妙な気持ちの変化に後押ししたく。経理の仕事の難しさ、個人的組織的にも記されて。2017/08/06
どんふぁん
361
2018年5月13日読了。森若さんー・・・んー、1冊目とイメージがちょっと変わったような・・・。甘さがだいぶん控えめになったような気がします。太陽とのことも、もうちょっと甘めでもいいんじゃないかなー?と希望を出してみたり。にしても業務上横領はいけません。最後の話は実際の社会において、ありがちな横領の形だと思いました。2018/05/13
南北
299
石鹸や入浴剤の会社の天天コーポレーションの経理部所属の森若さんのシリーズ第2作です。会社の中で起きるさまざまなことが森若さんの視点で語られています。女同士の闘いあり、太陽くんとの恋愛模様ありで楽しく読めました。経理を担当したことのある人なら、思い当たることも多いのではないかと思います。第3作も期待しています。2017/06/22