出版社内容情報
美大に通うカスミには、高一以来の親友・碧がいる。高校時代は“双子みたい"と言われたが、碧の身長が伸び、いまや双子感はない。碧とばかりつるんでいるから恋人ができないと周囲に言われたカスミは…?
内容説明
カスミには高校からの親友、中岡碧がいる。碧がカスミの髪型や持ち物を真似することからはじまった友情だけれど、同じ美大に進んで、今でも仲良くやっている。だがある日、高校時代の友人から「碧とばかりつるんでいるから恋人もできなんだ」と言われ、カスミだけ合コンに誘われてしまう。それ以来、カスミは碧との“友情”についてもやもやと考え続けていて…?
著者等紹介
今野緒雪[コンノオユキ]
東京生まれ。『夢の宮―竜のみた夢』で1993年上期コバルト・ノベル大賞、コバルト読者大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
34
微妙な心の揺れがよく書かれていて、距離の変化、環境の変化があると実際に起こり得ることだろうな・・・と思っていたらあらあら・・・という展開に。ざっくりとしているようで繊細な作品でした。2016/02/04
masa
21
面白かった〜。予想外の結末に、そうきたか!と。前作「雨のティアラ」での主人公が三姉妹の次女・メグムだった訳だけど、今作は長女のカスミ目線での物語。前作と同時期な出来事も進むので、リンクしていて前作を読み直す事もしばしば。視点が違うと、当然それぞれが抱える問題も違う。そんな事を改めて思ったりして。人それぞれにある、その人だけの物語の存在を改めて感じて面白く思った。悩める想い、気持ちの変化、心情がとても細やかで繊細で。初々しくも何処か懐かしい。次は是非に、三姉妹の末っ子・キリ視点の物語が読めたらいいなと期待。2016/03/13
ミィ
13
美大に通うカスミには、高一以来の親友・碧がいる。別の友人から「碧とばかりつるんでいるから恋人ができないんだ」と言われ、それ以来、カスミは碧との“友情”についてもやもやと考えることになる。こういう関係もありだな、と思う。他の方の感想を読んで、「雨のティアラ」という作品の続編だったことを知った。前作は読んでいないけれど楽しめた。2016/03/20
しーまま
12
マリみてを読んでたから、そっち方向(?)を想像してたら違いましたねー。 1巻目とは違う視点から描かれるのがいい感じ。チャイの話は泣けました。2016/07/31
よしりん
11
読み始めて‘こっち系かー’とちょっとがっかりというか苦手なんだよなと思いながら読んでたら‘あーそっちかー’と…(苦笑) やられたわ~お見事!『雨のティアラ』も読んでみたいと思ったけど市内の図書館どこにも蔵書ないようで残念(>_<)2016/09/08