出版社内容情報
大学進学を機に上京した鈴歩は、幼い頃大好きだった祖母と疎遠なまま死に別れたことを後悔している。そんなとき「死んだ人にプレゼントを届けられる店がある」と教えられて!? 最期の贈り物ストーリー。
内容説明
大学進学を機に上京した鈴歩は、幼いころ大好きだった祖母と疎遠なまま死に別れたことを後悔している。雨が降る度に思い出す、大好きだったおばあちゃんのこと。守れなかった約束…。そんなとき「亡くなった人にプレゼントを届けられる」というひらさか堂の存在を教えられて―!?もう会えない、あなたへ。すこし不思議で、あったかい最期の“贈りもの”ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
43
もう会えなくなった人にプレゼントを届けられる・・・そんな不思議なお店をめぐる物語。登場人物は皆、何かを失って悲しみ、現実にも傷つけられている。わざとらしさやあざとさはあまり感じない形で、心の隙間をお店の主人によって埋められていく人々のドラマがよかった。2015/12/02
なないろ
39
さらっと読めるけど、じんわりと優しさが広がっていく短編集。大好きだったあの人へ、自分だけが贈れる贈り物。何を贈ろう…そう考えると沢山の思い出がよみがえります。会えないことを認めたくない気持ち、気持ちが届くうれしさ。涙がにじみながらも心が温かくなるお話でした。続きもあるといいなー。2016/01/28
hundredpink
38
30歳の若い著者の処女作。文章も読みやすくも軽すぎず、お話もとても良かった。大当たり本。2016/01/25
はな
36
亡くなった人に対して贈り物を送ることができるというもの。穏やかな感じですらすらと読めました。店主さんの人の良さがホッとさせてくれるので、安心して読める感じです。どうしてこんなお店をすることになったのか、店主さんの秘密もありそうな感じなので、続編読みたいなぁと思います。2015/09/28
すみの
35
死者への贈り物を届けてくれる店『ひらさか堂』…設定が面白かった。猫好きイケメン店主・柏谷匡吾は視える人なんだろうか。店主・匡吾、客のひとりJD山之内鈴歩、匡吾異母弟・神庭悠人がメインの登場人物かな。亡くなった人に心を囚われ前に進めない人、前に進んでいるフリをしている人…端で見ているときっと切なくなるだろう。死者との間に交わされる品のやりとり、品から想像されるメッセージにジ~ンとなる。シリーズ次作ありますよね。2016/03/01
-
- 洋書
- Hoop