ダッシュエックス文庫 元聖騎士団、今は中級冒険者。―迷宮で捨てられた奴隷にご飯を食べさせたら懐かれました

とーわ【著】

集英社（2025/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 312p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086315845
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

かつて聖騎士団において次期団長と目されていた男・ファレルは、一身上の都合によって退団し、今は冒険者として暮らしていた。
派手な仕事には手を出さず、地道に生きる彼にも、一つだけ譲れない目的があった。
それは、迷宮にある美味な食材を持ち帰ることである。
ある日、上位パーティのメンバーが迷宮で取り残されていると聞いたファレルは、食材探しのついでに様子を見に行った。
するとそこには、奴隷が一人で魔物と戦い続けている姿があった。
奴隷を助け介抱することとなるが、その時、ファレルは知らなかった。
自分が引き取った奴隷が抱えている秘密を。
そして、彼が追い求めた美味なるものを他人に振る舞ったとき、何が起きるのかを――。

内容説明

かつて聖騎士団において次期団長と目されていたファレルは、一身上の都合によって退団し、今は冒険者として暮らしていた。派手な仕事には手を出さず、地道に生きる彼にも、一つだけ譲れないものがある。それは、迷宮にある美味な食材を持ち帰ること。ある日、上位パーティのメンバーが迷宮で取り残されていると聞いたファレルは、食材探しのついでに様子を見に行った。するとそこには、奴隷が一人で魔物と戦い続けている姿があった。奴隷を助け介抱することとなるが、その時、ファレルは知らなかった。自分が引き取った奴隷が抱えている秘密を。そして、彼が追い求めた美味なるものを他人に振る舞ったとき、何が起きるのかを―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

かつて聖騎士団の次期団長と目されながら、一身上の都合によって退団し、今は冒険者として暮らすファレル。彼が迷宮で戦闘奴隷セティを救い、懐かれるファンタジー。街の人たちに頼られる冒険者として上位パーティのメンバーが迷宮で取り残されていると聞き、見捨てられ孤独に戦っていた竜人を保護して連れて帰ったファレル。最初は喋ることもできなかった彼女を献身的に介抱して、懐かれて共に冒険者として活動を始める展開で、単身で活動していた僧侶リィズや、聖騎士団関係者フィア―ユも交えて未確認の魔物と戦う展開はなかなか良かったですね。

2025/02/02

[真白優樹]

元聖騎士団の副団長、今は迷宮都市の中級冒険者な男が迷宮に放置された奴隷を助けて始まる物語。―――魔獣のグルメをその手に、守るべきものをその背に。　中級冒険者として日々を過ごしつつも、人々から慕われている事は分かる男の、奴隷を救ってから始まる日常もの、といった感じの物語であり、周りに居る少女達からの信頼や尊敬を集めながらも本人は只管に頑張る、迷宮×日常ものの面白さに溢れている作品である。関わり合いの中生まれた、上昇志向。だがまだ、そこにある因縁は消せず。果たして日常の行方とは。 次巻も勿論楽しみである。

2025/01/30

[なぎ]

かつて聖騎士団において次期団長候補だった男・ファレルは退団して現在は冒険者として暮らしていた。ある時一人で魔物と戦っている奴隷を助けることになり···。強さも優しさも兼ね備えたファレルさんカッコいい。助けた奴隷・セティとの関係が微笑ましくて、ファレルの為にも冒険者として成長しようとするセティの一生懸命さが健気でいじらしかったです。途中から登場したファレルの昔の部下・アールの動向も気になるところ。飯テロ描写も美味しそうなのが伝わってきました。

2025/03/27