ダッシュエックス文庫 魔弾の王と凍漣の雪姫（ミーチェリア）

川口 士【著】

集英社（2018/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 356p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086312684
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

「弓は臆病者の武器」と言われる国で、迷いの中にいた少年は、ある少女の言葉で自らの進むべき道を得た。2年後、二人は戦場で再会し…。美しき戦姫たちと運命の少年の怒涛の戦記ロマン!

川口 士［カワグチ ツカサ］
著・文・その他

美弥月 いつか［ミヤツキ イツカ］
イラスト

内容説明

弓は臆病者の武器。祖国でそういわれ続けてきた少年は、少女の言葉によって己の進むべき道を見いだし、守るべきものを得た。二年後、ブリューヌ王国はジスタートと同盟を組み、大国ムオジネルと開戦する。ティグルは病に伏せた父ウルスに代わり、初めての戦場へと向かった。戦争は順調に進んでいるかのように見えたが、奇襲を受けブリューヌ軍は戦線崩壊する。敗足するティグルの部隊。その窮地を救ったのはオルミッツ公国の戦姫、リュドミラだった。二年ぶりの再会を喜ぶ二人。しかし、その行く手には新たなる戦いが待ち受けていた。戦乱の世を舞台に、伝説の時代より続く闇の勢力との戦いが、今はじまる！！

著者等紹介

川口士［カワグチツカサ］
１９７９年生まれ。２００６年に『戦鬼』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[海猫]

「魔弾の王と戦姫」の方はかなり序盤までしか読んでないのに、買ってしまった。しかしまあ舞台背景は同じとしても、ストーリーや展開はまったく被らず、ちゃんと面白く読めた一冊。むしろ「魔弾の王と戦姫」との違う部分も興味深く楽しめる。前シリーズを読んでないからという理由で尻込みしてる方は、そこは気にせず読んでみると良いんじゃないでしょうか。ただまた大河シリーズになると、ちょっとついていくのがしんどくなる気が。

2018/10/01

[まりも]

あの魔弾の王と戦姫が帰ってきた。世界観はそのままにメインヒロインをリュドミラに据えたIFストーリーここに開幕。ティグル、ミラの親が健在であり、戦姫を始め他のキャラクターにも変化が起きている。その為同じ魔弾の王でも新鮮感に溢れており、前作では敵だったあの人がまさかそんな事になってるのかと驚かされたり、既に相思相愛のティグルとミラのイチャコラを堪能したりと存分に違いを楽しませて貰った。変わらないのはこちらのティグルもハーレム王になるという事だが、こちらのティグルはどう成り上がっていくのか。今後が楽しみだ。

2018/09/24

[よっち]

「弓は臆病者の武器」と言われる国で生まれ育ったティグルがふとした縁からジスタートの戦姫の少女・リュドミラと巡り合う『魔弾の王と戦姫』と世界観を同じくしたもう一つの物語。ティグルの父母が健在だったり、スタートがいろいろ変わっていることで物語の展開も変わってきていますが、いろいろ魅力的なヒロインは登場がするのは相変わらずでも、今回はティグルとミラを軸とした物語となりそうなのは間違いなさそうですね。前作では不遇だった人のありようもまた変わりそうで、ここからまたどんな物語になってゆくのか楽しみな新シリーズです。

2018/09/22

[しぇん]

魔弾の王のパラレルな歴史を書いた物語開幕。ミラをメインヒロインにかえ父親世代が存命など面白い試みだなと。ミラが前作同様強く可愛いし、ティグルが相変わらずティグルだけどミラとの関係に積極的になったりして面白かったです。短い登場巻数ながら強烈な印象を残したロランさんが今回仲間になってくれそうなのも期待ですね。唯、仲間だといかれたくらい強いので敵もより強くならないといけないのが難しいところですか。

2018/11/10

[真白優樹]

一世を風靡しアニメ化を成し遂げた、魔弾の王と戦姫。その世界のもしもの可能性に触れるこの物語。かつて彼の前に立ち塞がった熱き好敵手達、そして可能性が生み出した新たな人物達。そんな魅力的な者達が、大きな世界を縦横無尽に駆け巡る、本編を読まなくとも面白く、本編既読ならもっと面白い物語であり、可能性の物語としても一つの戦記の物語としても、読み応え抜群の突き抜けて面白い物語である。新たな世界がここから始まる中、誰も見たことのない世界はどう進むのか。可能性が作り出す、新しい未来の形とは。 勿論、次巻も楽しみである。

2018/09/21