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出版社内容情報
ジャンヌ・ダルク処刑後、イングランドへのフランスの民の抵抗は激化。シャルロット姫太子とブルゴーニュのフィリップ公女は、これを機に同盟を結ぶ。一方、モンモランシはジャンヌ復活の方法を探し続けて…。
春日 みかげ[カスガ ミカゲ]
著・文・その他
メロントマリ[メロントマリ]
イラスト
内容説明
イングランドの思惑により“聖女”ジャンヌ・ダルクは、異端の“魔女”として処刑された。だが彼女の死は、フランスの民意を打倒イングランドへと結実させる。フランス各地では占領軍であるイングランド軍への反乱が勃発し、フランス女王シャルロットとブルゴーニュ公国のフィリップが歴史的な休戦協定を締結。運命の騎士リッシュモンはフランス軍元帥に返り咲いた…宮廷と貴族、人民が一丸となって、イングランド軍追放に向けて動き出す中、モンモランシは、ひとり戦線を離れ、ジャンヌ復活の方法を模索し続けていた…。混沌の百年戦争を描き尽くす歴史戦記+能力バトル+伝奇ファンタジーの三位一体巨編、驚愕の運命が待つ第5巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
7
フランスの抵抗が激化し、勢力は団結を始める中、モンモランシがジャンヌ復活の方法を探す先、悲劇が待つ今巻。―――避けられぬ戦い、討つべきは、自らの一番大事な心の柱。 戦争もいよいよ佳境へと差し掛かり、抵抗運動は一大勢力となり、聖女の死に国はまとまる。そんな中、彼女の面影を探し、道をさまようモンモランシを悲劇が襲う。救いなどないとばかりに騎士達に待つ運命、失われる舞台の大切な歯車。容赦ない悲劇と戦いの中、勝利へ進む傍らで失われる者達。果たして、喪失の続く先に救いの光はあるのか。 最終巻も楽しみである。2018/09/22
HANA
5
ジャンヌの最後から始まりモンモランシが少しずつ狂っていく話。ここでジル・ド・レにも関わってくるのか。Fateの印象が強かったけれど、イメージと合致する内容。この状況からどうまとまるのか、次が楽しみ。2018/11/20
FFLJAPANter
4
中世から近世・近代へ。歴史のダイナミズムを描きながら、対神話・オカルト、権謀術数、友情、その他様々な物が絡み、破綻を来しながら英仏百年戦争は終幕した。モンモランシの「劇」周りに関しては、春日みかげがこの男をどう描きたかったのかの粋が集まっている。様々な要素を盛り込んだ結果、その全ての要素が喧嘩し始めて収拾がついていないが、作者の熱量だけで持たせている。総評は次巻で。2024/12/17
くろう
4
アニメではジャンヌが元気に走り回っている頃か・・。ジャンヌの死から始まる第五巻。崩壊が始まるモンモランシと、戦争終結に向けて動き始めた三人の乙女達。百年戦争だけでは済まない、古からのしがらみ。ちょっと頭がパンクしてきた。たくさんの人間が出てきて、戦局も入れ代わり立ち代わり。青髭の史実をどういう風に描くのかなと思っていたら、ラ・トレムイユと共謀して色々やらかしていた。なるほど、そういう風にするのか、と。召喚された悪魔と魔王に堕ちたモンモランシ、四人の乙女達との戦いと結末。この先どんな終わりが待っているのか。2018/11/04
P-man
1
織田信奈の野望でも同様だったけど、春日みかげ先生は作風を本格派にしないほうがいいのかもしれない……登場人物アホばっかりだし、1巻からのストレスだった妖精虐殺を主人公サイドでやってしまうし、魔王が長セリフで説明しながら登場、奥さんを餓死させる理性あるベドフォード(実家帰せばいいのでは?)、魔王の最後の切り札が、飛ぶ。細かいところをツッコミだせばキリがないけど、とりあえずこのあたりはもう読んでいてずっこけそうになった。あとリシュモンに何回「私は黒騎士の星は使わない」って言わせんの。こっちは何度も聞いたよ。2018/12/02