ダッシュエックス文庫 召喚されすぎた最強勇者の再召喚（リユニオン）

菊池 九五【著】

集英社（2017/08発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 296p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086311991
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

何度も異世界に召喚されては目的を達成し、帰還してきた俺。ある時、最高の美少女召喚師・セリナと出会う。なぜか今回は帰還兆候は現れず……初めて自分の居場所と感じた異世界での物語が始まる!

内容説明

かつて勇者として召喚された俺は、世界を救い帰還した。二度とない経験と思っていたが、それはあっさり訪れる。そう、何度も―。幾度となく召喚され強くなった俺は、いっそ運命を受け入れ旅行気分で楽しむことを決めた。そして再び喚ばれた俺は、自分史上最高の美少女召喚師・セリナと出会う。今回も淡々と異世界を攻略するも元の世界に戻る気配がないのでひとまず適当に過ごすことにした。かつての敵をペットに、国の勇者を弟子にしつつ、異世界を満喫する俺。セリナとの日々が楽しくて、いっそ帰らなくても良いかなと思い始めてみたりする。俺が、喚ばれた世界から初めて帰りたくなくなった召喚師との感動の物語がここに始まる！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[真白優樹]

幾度となく異世界に召喚された少年、アキトが召喚師見習いの少女、セリナに召喚され始まる物語。―――かつては選ばれるばかり。だけど今は選びたいものがあるから。召喚された目的が一瞬で終わり、基本的にはのんびり異世界ライフなこの物語は、どの異世界にも居場所を作れず、どの世界にも根無し草だったアキトが、優しい世界でセリナの隣で過ごす内、互いに惹かれ合い別れた先にまた巡り合う、切なく哀しく、だがどこか温かい、まるでかつて触れた温かさ溢れる物語のように心に訴えてくるものがある物語である。再びの出会いの先、もう離さない。

2017/08/26

[リク@ぼっち党員]

めっちゃいい話だった！ 選ばれすぎた英雄と召喚師の異世界生活。ギャグかシリアスが多い異世界もので、ここまでピュアな物語は珍しい。最初こそ切り替え早いなぁとか思ってたけど、読み進めていく内に登場人物たちの魅力にどっぷり浸かっていった。居場所があるって安心できること。方向性は違うけれどともに心優しい二人の何気ない会話から楽しさが伝わってきて、最後の選択に至るまでの道がしっかりと描かれていた。育んだ絆と最後の選択には心打たれた。ミツネとシルヴィアも本当に楽しそうに二人と過ごし、時に二人を支える素敵な人物だった。

2017/08/27

[尚侍]

とっても面白かった。一応異世界物となっていますが、中身はファンタジー系ボーイミーツガール物とでも言った雰囲気だったので楽しく読むことができました。シナリオもキャラもオーソドックスでしたが、あまり凝った設定よりもオーソドックスな方がラノベとしては面白いと思うので、わかりやすく楽しいラノベという面で評価したいですね。イラストもかわいく作品の雰囲気に合っていてよかったです。

2017/09/02

[nawade]

★★★★☆　未熟な召喚師が召喚したのは過去に何度も他の世界で活躍し、今回が十度目の召喚であるというベテラン英雄だった。今回も問題をサクッと解決するも帰還兆候が現れず、そのままのんびり異世界を満喫する英雄と彼に寄り添う召喚師達の物語。異世界召喚というネタはなろうの隆盛により使い尽くされた感があるが、この本は異世界召喚へのアプローチの仕方が面白かった。なろう隆盛により却って最近みられなくなった懐古的で感傷的なストーリー。美少女召喚師、かつての敵、勇者シルヴィア、笑顔の似合うヒロイン達と過ごす日々は優しすぎる。

2017/08/26

[niz001]

可もなく不可も無く物足りない。「良い話やなぁ」としか言いようがない。もうちょっとコメディかシリアスに振って欲しかった。

2017/08/26