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出版社内容情報
桐島ユウキと神鳴沢セカイ。出会って惹かれ合い、死で引き裂かれる運命の、そもそもの発端とは? 不条理の深淵に迫るとき、喜劇の真実が明らかに──。大反響“セカイでいちばん泣ける"ラブコメ第6弾!!
鈴木 大輔[スズキダイスケ]
肋兵器[アバラヘイキ]
内容説明
果てなき輪廻の果てに。数多の被験者のうち、“非人道的実験”に成功して生き延びることができたのは少女Aだけだった。世界を救う英雄たる使命を背負った少女A。周囲にあるのは無数の書物が並ぶ図書館のみ―彼女の心象世界には時間も空間もない。世界救済を探るためのあらゆる可能性を、ただひたすら演算するだけの存在として、少女Aは存続していく。そんな彼女の前に突如、異物たる少年Bが現れてこう言った。「お前さ。俺と結婚しねえ?」「はい。よろしくお願いします」永遠とも思えた輪廻の果てに待つ、少女Aと少年Bの結末とは?『文句の付けようがないラブコメ』がここに終わり、そしてまた始まる―
著者等紹介
鈴木大輔[スズキダイスケ]
第16回ファンタジア長編小説大賞にて佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
43
世界を救う英雄たる使命を背負った少女の生い立ち。そして少年との出会い。さらに3人が加わって世界が構成されてゆく過程が明かされるシリーズ完結巻。おチヨさん、ハルコ、クルミが参加したそれぞれの経緯と三人で行ったこれまでの反省会。そもそも名前すらなかったセカイ、ユウキとの初々しい馴れ初めとそこから積み上げてきたもの。永遠とも思えた輪廻の果てにあったひとつの結末。いろいろありましたが試行錯誤を繰り返した彼らがようやく手に入れたごくありふれた日常には微笑ましい気分になりました。今後物語をどうするのか気になりますね。2016/11/25
佐治駿河
37
これまでの表紙のタイトルの副題は「NeverEnding Story」、この6巻では「Ending Story」となっています。内容はまさしく世界系のラブコメの終焉。時間の大きさが膨大すぎて、永遠の時間が怖く思える内容でした。なぜかこの物語を読んで時間の長さが空間の広がりと同様にように感じてしまい、圧倒されてしまいました。次巻の副題は「after story」となっていましたので、後日談が楽しめるのかな?2025/07/09
Yobata
24
一億回をも繰り返されてきた世界を考察するクルミ,ハルコ,おチヨの裁定者たち。神とは何者か,そして誰なのか…世界を救う者として選ばれた,選ばれてしまった少女Aの物語が語られる…。果て無き輪廻の終わりが近づき,そして始まる…最終巻のようで最終巻じゃないのかな?セカイをめぐる少女Aから始まった神の宿業。全ての情報を受け入れて救世主となったセカイが唯一求めていたのは一人で閉じこもっていた世界から飛び立つ勇気であり,その存在として登場したのがユウキだったのかな?まだ名もなかった頃の二人のやり取りは繰り返されてきた→2016/11/25
わたー
23
★★★★☆これは…感想に困る内容だった。数々のループを経験したセカイとユウキが至るのは、物語の始まりと終わり。世界の謎が明かされるのはいいのだが、シリーズ6巻目にして急にガッツリとしたSFじみた考察等々が入ってきたので困惑した。ただ、「うるせえ。愛は勝つんだよ」な幕引きはとてもよかった。ここまででようやくプロローグらしいので、これからの二人にも注目したい。2017/02/02
ナカショー
22
ハルコ、クルミ、おチヨ達3人の裁定者によるこそ世界についてのちょっとしたネタばらしをしつつ、セカイとユウキの2人の物語がここからが本番といった感じのプロローグ感。今後益々楽しみになりました。次巻が待ち遠しいです。2017/03/10