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出版社内容情報
振り出しに戻るセカイとの関係。セカイをとれば、世界は終わる。世界をとれば、セカイは終わる。愛の喜劇の分岐点で、ユウキは何を考え、何を選択するのか──。大反響不条理ラブコメシリーズ第5弾!!
内容説明
九十九機関の走狗としての己を貫いたユウキだが、そのことにより神との関係は振り出しに戻ってしまった。ふたたび始まる変わらぬ日々。セカイが身を削つて世界を保ち、対価としてユウキがセカイに身を捧げるという、歪なかたち。それが続けられるならまだいいが、セカイの命は限界に近づき、いずれにせよ近いうちに世界は終わる。運命を変えられる可能性を持つのは、神として奇跡の力を揮える神鳴沢セカイしかいない。自分の役割と、愛する人を想う気持ちとの狭間で苦悩するユウキは、最終的に“新婚旅行”という奇妙な答えを導き出す。果たして彼の真意とは―?
著者等紹介
鈴木大輔[スズキダイスケ]
第16回ファンタジア長編小説大賞にて佳作を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
40
九十九機関の走狗としての立場を貫いたユウキはセカイと再び敵対してしまうが、世界の終わり,セカイの力の終わりを知り、セカイとの新婚旅行へ旅立つ…。九十九機関編,後編。前編最後の離別の際のセカイの眼で凄い心配な後編だったけど、まだ結婚が切れてない事を利用し新婚旅行へ。旅行部分は今回はセカイとの2人だけでなく、おチヨ,クルミ,ハルコも揃い5人での旅で随分賑やかだったねwクルミとハルコの犬猿バトルが凄かったwハメを外したセカイにユウキとようやく2人っぽさが出てきたと思ったけど、この新婚旅行の目的はセカイに世界の→2015/12/22
佐治駿河
34
4巻の初っ端から飲酒の絡みのシーンであったが、まさかこの5巻でこんな展開て終わるとは思いませんでした。何よりセカイをはじめとした登場人物達が新婚旅行を楽しめたのは今回のループの救いでありましたね。最終盤では次のループ前にメタ的な立場で話をしていますが解決を見いだせないままの状況。この考察会話で読者の考察も捗りますかね?4巻5巻の文章量だと一冊にまとめても良かったのではと思いますが、この辺りも分けた理由が何かあるのかな?まずは最後まで読んでみます。2025/07/07
よっち
34
セカイの命は限界に近づき、いずれにせよ近いうちに世界は終わる。自分の役割と愛する人を想う気持ちとの狭間で苦悩するユウキが、最終的に新婚旅行という答えを導き出す第五弾。今回九十九機関全面バックアップの下、ハルコ・クルミ・おチヨさんも含めた5人で向かうことになった新婚旅行。皆が本音でぶつかり合い、豪快に無謀に過ごしてそれぞれの距離もぐっと縮まったように思えたんですけどね。繰り返される無理ゲーにも思えるこの状況を打破するために何が必要なのか。今度はユウキとセカイの過去へのアプローチになりそうで次巻も楽しみです。2015/12/22
わたー
28
★★★★★面白かった。これまでで一番自由で幸せそうな展開と、胸糞悪くなるほどの絶望感。絶妙な塩梅で読者の心を折りにくる描写にノックアウトされてしまった。ユウキがとった行動は、今までで一番「最善」ではあったが、トータルとして「最悪」の結末を招いており、やるせなさもひとしおだった。また、ゲーム自体の奇妙さ、セカイが神になった話など物語の根幹に迫る内容も語られており、今後の展開に益々目が離せない。2015/12/25
サエズリ割津
25
世界とセカイの終わりが近いことを知ったユウキがセカイとの新婚旅行をするという話。ある意味では最善の結末。でもそれは最悪の結末でもあったということなあのでしょう。終わってみれば世界の本質に近づくための布石、準備回だったのかとも思いますが今までで一番生を謳歌し放蕩の限りを尽くしてからの温度差のあるラストにはゾッとしました。次はセカイの過去編のようで、どのようにセカイが生まれ世界が構築されていったのかを知る重要な話になりそう。次巻も期待。2015/12/28