ダッシュエックス文庫 ＷＥＢ小説家になろうよ。

早矢塚 かつや【著】

集英社（2015/09発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 291p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086310734
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

新進気鋭のWEB小説家・東山セイは、ある日同じクラスの美少女・西園海玲にアカウントを乗っ取られてしまう!! 成り行きで小説の共同執筆に取り組む二人のはちゃめちゃ青春ラブコメ開幕!!

内容説明

俺は東山静司。小説投稿サイト『もの書きになろうぜ』で連載中の作品が、めでたく書籍化されて順風満帆…のはずだったんだが。「続きが…書けない…！」スランプで絶賛更新が停止中。そんな矢先、俺は自分のアカウントが乗っ取られ、勝手に連載の続きが投稿されているのを発見する。文章はめちゃくちゃ、書いた覚えもないのに―おもしろい！！犯人はクラスメイトの秀才美少女・西園海玲。俺はいつのまにか小説とは縁遠いはずの彼女とコンビを組んで小説を書くことに…って、海玲さん？どうして俺たちはキスをしているんでしょう！？うらやましすぎるＷＥＢ小説家の日常系ラブコメ、開幕！！

著者等紹介

早矢塚かつや［ハヤズカカツヤ］
１９８８年４月１５日生まれ。高校在学中に第二回ＭＦ文庫Ｊライトノベル新人賞でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

Web投稿サイトの作品が書籍化したもののスランプで更新停止中の高校生東山静司が、アカウントを乗っ取り続きを書いてみせたクラスメイトの西園海玲とコンビを組み一緒に小説を書く物語。なし崩し的に引きずり込まれたネット文芸部で、抜群の構想力がありながら文章が壊滅的な海玲と共にコンビ存続を賭けランキング一位を目指す日々。チョロイン気味な海玲やヒロインたちとのラブコメはベタでしたが、創作へのこだわりや熱量も感じられたりしてなかなか良かったですね。キリの良い所で終わりましたが、もし続刊出るようならまた読んでみたいです。

2015/09/25

[佐治駿河]

早矢塚かつや先生の作品だから読みました。早矢塚かつや先生の作品が好きでそれなりの数は読んでいるので少し厳しめにレビューします。１冊で完結を想定した作品ですね。続けようと思えばどうにでも展開はありますけど、まあこの内容なら単発で終わりですね。昔の作品の方が勢いと透明感があったように思います。この作品も嫌いではないですが、どこにでもあるラブコメのライトベルといった感じです。小さくまとまっているといえばそれまでですが、ちょっと物足りません。とはいえファンですので、今後も早矢塚かつや先生の作品は読み続けます。

2025/04/24

[ナカショー]

なかなか面白かった。テンポよく、サクサク読め、所々に挟まれていたパロディも凄くよく、web小説の事がよくわかる、良作でした。続きが出るなら読んでみたいですね。

2015/12/06

[わたー]

★★★★★面白かった。スリットが入ったスカートと、web小説を題材にしている点が気になっていた作品。垢ハックから始まる、ヒロインとの出会いとか、テンプレを外さないキャラたちなど、突っ込みどころ満載な設定に、他レーベルやなろう作品のパロディーを容赦なくブチこんでいてかなりカオス。でもそれがいい。著者の悪戯け一杯のネタが、作品の根幹である、「小説を書くことは楽しい」を体現しているかのようだった。特に、ＵＰＷは挿絵まで作られている手の込みよう。それだけでなく、ガチの創作論もあったのも印象的。これは次巻も楽しみ。

2015/10/17

[Susumu Miki(Dik-dik)]

ラブコメ要素がベタなのに、「なろう」解説的な要素や創作論、文学史的な要素には意外と見るべきものがあった。面白かった。本編に出てこない伏兵（ネット文学部所属の先輩）がいるので、ぜひ続編も出て欲しい。

2015/10/05