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出版社内容情報
『陣』とは、「漢字」を体に入れ、組み合わせることでこの世の全てを操る命令(コマンド)。かつて世界を破壊し尽くしたその技術を利用する者──陣士を目指す少年アルクは、相方のユニと共に、トーナメントに挑む!
内容説明
『陣』とは、この世の全てを操る命令である。それは、かつて存在した日本という国が作り出し、世界を破壊し尽くした技術であり、「漢字」を体に入れ、組み合わせることで様々な力を発揮するもの。しかしながら、人々は一度世界を滅ぼした技術である陣を警戒し、それを利用する者たち―陣士を敵視し、暗殺の対象としていた。それらを理解してもなお、陣士を目指す少年アルク。その心には、剣豪一族・府津羅の末裔である自分自身と、最強の剣士である兄との決別があった。そして相方・ユニと共に陣士選抜トーナメントに挑むことになったアルクの前に立ちはだかった者とは…!?若きアンダードッグが牙を剥く!無頼派和風バトルアクション!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
36
渋いね。文字を使った異能力バトル作品。泥臭さと硬派な雰囲気と安定の食描写は流石のアサウラクオリティ。熱いバトルだけじゃなく獣耳の男の娘との耳かきプレイやお団子一緒に食べたりといったほのぼの日常シーンもあり、これまでのアサウラ作品で培ってきた全てがこの作品に現れているように思う。ユニが実は女の子だった展開に期待しながら次巻を待ってます。2014/11/25
Yobata
29
神のごとき技である「陣」を使う陣士になる為、総本山に陣を習いに来たアルク。彼は府津羅という剣豪の末裔ながらも落ちこぼれで陣という力に希望を持っていた。そこで陣士になるためのタッグトーナメントで獣耳のユニに見初められたアルクはユニと二人で陣士になる事を目指す…。「ベン・トー」のアサウラさんの新作。今作は純粋なバトルアクション。体に入れた“漢字”を使い,その組み合わせで様々な能力を生み出し戦うバトルアクション。組み合わせ次第で色々なバトルが楽しめそうで面白いが、主人公のアルクはその「陣」の力ではなく府津羅の→2014/11/22
アウル
25
アサウラさんの新作。面白かった。漢字を体に取り込み、それを組み合わせ扱う陣士を目指す話。シリアスな話がメインだがコミカルに書いたり飯描写、筋肉ネタはアサウラさんらしい描き方だったな。卑屈な主人公だがここ一番で見せる爆発力が熱い。兄弟揃ってブラコンかいなwしかも相当屈折してるし。今後の展開も楽しみだし、いろいろ出てくるであろう「陣」の能力、組み合わせも期待しよう。耳かきシーンが妙なエロさがあった。2014/11/30
ドル箱
22
アサウラ新作感想いこう。テーマは轄(くさび、楔のほうではない)根底は開放とわたしは読みました。アサウラがどんな事を書くのかなと考察しながら読み進めていくと「S・ファイター」張りの設定と、世界の行く末?(恐らく)を書きたいのだろうと感じ受けた。相変わらず少しクドい書き方だが、これはアサウラの特徴なので、良いかなと思う。そして、ホモネタと料理描写の上手さは健在。それよりも心理描写のほうが高くなって欲しいものだ。プロット的にはややダイジェストに映ったが悪くない。掴みはOK、さて、この男「女」の行く末を見守ろう。2015/01/12
シュエパイ
19
文字の力を身に宿し、鍛えた体を代償に、世界を揺るがす技を行使する陣士たちの物語。おぉ、なんかこう、漢字のイマジネーションから広がるお話っていいなぁ♪出来ればもう一文字、思いもつかない組み合わせがひろがりそうな文字が入るといいなぁ♪2014/11/30