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出版社内容情報
ハイディーマリーの軍勢は各国へ侵略を開始した。しかしドロシーを失い、戦車隊として機能しないラビッツにできることはなく…。世界の命運は!? 第9回SD小説新人賞大賞シリーズクライマックス!!
内容説明
人を殺さない戦車隊・首なしラビッツ。その志を掲げた戦車長・ドロシーは銃弾に倒れた。彼女を失ったニーナたちが悲しみに沈む一方、ハイディーマリーの軍勢は侵略を開始する。空に浮かぶ巨大な城。強力な魔力を有したクローン兵。組織化された野良戦車。圧倒的な戦力がアンフレックに迫るのと時を同じくして、一台の野良戦車が町に来る。それがニーナたちにもたらしたものとは…!?愛する人たちを、そしてドロシーの残した想いを守るため、再び戦場に立つ決意をするラビッツ!これまでの戦いで出会ったたくさんの仲間の助けを得て、少女たちは天高く決戦の地へ飛翔する!!
著者等紹介
兎月竜之介[ウズキリュウノスケ]
第9回SD小説新人賞大賞受賞。文芸サークル『明日から休講です。』の代表。個人サークル『少女九龍城』でも活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
17
真実を知るも納得のいかないシルヴィアの凶弾によって倒れてしまったドロシー。ドロシーを欠いてしまったラビッツを前にハイディマリーはアーケシア城を空に浮かばせ野良戦車で攻め込んでくる。ドロシーの意思を継ぎ立ち上がったラビッツの前に現れたのはマドガルドと…。最終決戦。クローン技術によりついに象徴たるシルヴィア本人すら代用品を用いて排除するまで暴走し出したハイディマリーを止めたのは、決して人を殺さない,仲間を見捨てない首なしラビッツの信念の強さだったね。戦争,そして復讐の連鎖をも断ち切る意思の強さは感銘したわ。→2015/06/15
ドル箱
13
総評。この著者の思惑通り「非常にテーマ振れの少ない」物語でした。キャラのガジェットの役割と掘り下げもとても良く書けており、今、現在のラノベとしてはかなり筆力のある作品です。書き方もかなり小説寄りで将来が楽しみな作家の1人として今後、ますます注目していこうと思います。それくらい良ラノベ評価でした。外伝も書いて欲しいという願望もありますが、新シリーズが始まったらまた手に取ろうと思う作家さんでした。ちょっとプロットに「雑」な箇所もあった巻もありましたが、これだけ書ければ上等でしょう。ラストのイラストも良い。 2013/10/18
シュエパイ
8
あの日誓った不殺の願いを、大切な人を奪われてもなお貫こうと、涙を流し歯を食いしばりながら前に進む、首なしラビッツの物語でした。あぁ、天空城に量産型タイラントに組織戦を覚えた野良戦車と、激しく戦況が悪化する中、起死回生の兵器:レールガンが投入される……!相変わらず、熱くならざるを得ない兵器郡の投入っぷりなのです。喪った戦車長の代理を、ピジョンズのモニカさんが勤めると聞いた瞬間、泣き叫んで呪詛を吐くニーナと、諭すドロシーさんの姿がオーバーラップして、目が熱くなりました。あぁ、何て素敵な戦車隊だったのでしょう♪2013/06/30
海老庵
5
王道展開で大団円。一人が一歩を踏み出すことで、世界がちょっとだけ良くなることを信じられるような厳しくも優しい世界へ。本編は完結したけど、番外編で一冊まるごとイチャイチャ百合百合した話を出しても良いのよ?というかむしろ出してください(土下座2013/06/29
tartarous
5
何はともあれ無事に一区切りを迎えられて何よりですいろいろと「優等生」な作品でした。こういう中から、いずれはライトノベルを代表するような傑作・名作が生まれてほしいと思います。次回作にも期待しています。2013/06/29
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