集英社スーパーダッシュ文庫 ボイス坂〈２〉あたしもそろそろ誉められたい

高遠 るい【著】

集英社（2013/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 279p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086307314
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

目覚めよ眠れる力! 這い登れ、夢の坂道!
ネガティブ無職ガール・藤村沙絵、ここに新人声優として立つ! 次なる関門はデビューを賭けたオーディション十番勝負。野生児・百地狸子、美少女モデル・楯岡未知と挑むアニメ音響の現場で…!?

内容説明

クマ少女と裏表女、爆発した家、１万人オーディション―。ドン底の引きこもり生活から一転、怒濤の日々におかけた藤林沙絵。…しかし充実しているはずの新生活には、今まで考えもしなかった問題が…。駆け上がるか、落ちて消えるか、伸るか反るかのボイス坂は続く―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[METHIE]

流石に冒頭の夢オチ三連発は評価がわかれると思う。

2013/09/12

[柏葉]

急いで2巻を手に入れたけれど、1巻ほどの衝撃はなし。レッスンを受けながらばりばりオークションも受ける話。なんだかんだ言って主人公は人並みに礼儀も知っており会話もできるので悲惨なことにはならない。声優という輝く夢と才能のなさという覆せないもの、凡庸な自分を認められないプライドなど、もっと尖ったところを見せてくれてもよかったかも。 あまり現実離れを感じさせないように頼む。

2013/10/26

[坂津]

1巻よりも面白く感じた。オーディションを何度も受けて役を勝ち取っていく過程が地についていたからかもしれない。そして沙絵を上手い具合に突き放す展開に引き込まれる。彼女が愛おしくなる。強烈な個性はなくとも、弱い部分を見せ、業界に憧れる、どこか憎めないキャラだからこそ主役に向いているのだろう。続きが気になる展開なのに打ち切りというのは余りにも酷な仕打ち。何かしらの形で続編が公開されたら嬉しい。また、133ページの挿し絵には心が浮き立った。

2016/03/08

[nawade]

★★★★☆　問題作というか怪作ぶりを十全に発揮していた一巻から一転、二巻は最初にかましてはくれるものの、割と真面目に声優モノをやってて却ってびっくりした。しかも、それが結構面白くて二度びっくり。この作家さん、インパクトだけじゃなかったんだ（失礼）。楯岡の女王様っぷりがかなりツボ。

2013/03/22

[KIRAQN]

２巻はどうやって続きを展開していくんだろうか、と少々不安でしたが、アニメ設定のネタの濃さや、リアル感といったこの作品持ち味が十分に発揮されていて安心しました。また新たに登場したキャラクターたちも、それぞれ個性豊かでリアリティを感じる魅力に溢れていると感じます。特に石堂ルカがすごく気に入りました。特に最後の大人たちの茶会Ⅱで語られる仁木かえでとのエピソードがめっちゃ好きです＞＜　それにしても沙絵は１巻の時から比べると随分成長した感じがありますよね。３巻ではもっと大きな挫折させて欲しいな・・・なんて思ったりｗ

2013/04/07