集英社スーパーダッシュ文庫 こいびと以上、ともだち未満―はぶてる彼女

みかづき 紅月【著】

集英社（2010/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 276p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086305488
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

東京からド田舎に引越すことになった空野雅久斗は、若村長を務める荒ぶる“エセ文学少女”王寺真姫、“芸術は爆発”がポリシーの岡本葉南、自称“（エロ？）本のソムリエ”夏山あおゐ（巫女）など、濃すぎな住人たちにカルチャーショックを受ける。特にイトコの真姫とは同じ家で暮らすことになるのだが、何故かひどく敵視される。果たして雅久斗は田舎の生活に馴染むことが出来るのか―！？田舎的まったり青春ラブコメ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヒロロシ33]

中古で3冊セットで150円だったので、買ってみました。まだ最初の一冊目ですが、真姫と雅久斗はどうなっていくんだろう。

2017/07/20

[与太郎]

役職が書かれた「腕章」だとか、「エセ文学少女」だとか、「隠れオタ」だとか、他レーベルの作品を思い起こしてしまうのは気のせいだと思いたい。面白くない訳ではないけど、特に面白い訳でもない。至って普通。とにかく普通。方言は確かに可愛いのだけど、ただそれだけ。薄っぺらいんだよなぁ。それは作者の力量が原因だと思う。素人の私が言うのもなんだが、基本的に文章が稚拙。「濃すぎる住人たち」と公言しているが、もっと濃いキャラなら他の作品にいっぱいいると思う。『方言』という要素を除いたら、ただの内容の乏しいラブコメだよ。

2010/06/02

[si-ta]

特に変わったことは起こらない、田舎を舞台にしたラブコメ。ヒロインたち全員が訛ってる以外はホントに無難なラブコメですね。でもヒロインの悩みや主人公の過去など、中々読みごたえはありました。オタクネタを結構入れてたけど、それよりもこれからはもっと「田舎」という舞台を活かしてほしいですね。

2010/05/31

[マルタ]

東京から親戚の田舎の家に引っ越した主人公。ラブコメ。方言あり、地域活性化をしよう模索する

[違法エンジン]

俺妹ブームの影響でアホみたいに量産された隠れオタ美少女モノの一つかと思ったら、予想外に凝った作品だった。村社会のよそ者に対する抑圧とか、反対に外部からの村に対する抑圧とかを背景に、「普通」や「常識」といった観念の暴力性みたいな話をしてる。家父長制や性差別への批判もあって「本当にラノベか、これ？」とちょっと疑った。ただ、被害者となるヒロインの弱さを「萌え」とか「かわいさ」に転化してるあたりはアレかなー。方言はよかったけど、田舎描写はちょっと古い気がする。ネットのお陰でオタの地方格差って多少は平坦化したっしょ

2013/05/16