出版社内容情報
「屍鬼狩り」という正義のもと、外場村の住人は屍鬼を捕らえ、その胸に杭を打ち込んでいく。凄惨な殺戮劇は止まることなく続き、屍鬼の中心的存在桐敷家を追い詰める。屍鬼側に投降していた室井静信は桐敷沙子を逃がすため、囮となる覚悟を決め…。血染めの夜が明けた時、村が迎える結末とは!? 衝撃の最終巻!!
■特製リバーシブルカバー仕様(裏面はフルカラーワイドピンナップ)
藤崎 竜[フジサキリュウ]
小野 不由美[オノフユミ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
35
最終巻、人間側によるジェノサイドは続く。村という挟隘な空間だからこそ、復讐の怨嗟は木霊する。家族や友人を奪われた者たちの復讐は暴走し狂気だけが残される。屍鬼たちが憐れなほどに。辰巳がこれほどまでに深い虚無感を抱えていたとは。最後の人狼と屍鬼の下り、原作にもありましたよね?原作読み直したい・・・けど長いんだよなぁ。2018/01/06
新天地
4
外場村の人々は起き上がりと出会ったことで、何かが壊れてこうなってしまったのか、それとももともとあった何かが目覚めてこうなってしまったのか。目を覆いたくなる「祭り」が続く。人であることの苦しみと憎悪から屍鬼になることを願う者がいる。一方屍鬼もまたそれ故の苦しみと絶望がある。登場人物達はあがいた者とそうでない者の2つに分けられる。勝ち負けではないが、立場はどうあれあがいた者たちがいた。生きているだけで苦しい。その苦しさにあがくこと。おそらくそれが生きるということ。この巻のカバー裏面は葬列に思えた。2016/12/31
yona
3
アニメで見ていて、原作は途中でギブアップ。でも漫画にも興味があったので買ってみた。 屍鬼を殺して歩く人間の方も恐ろしい。2016/11/20
たまりんどすい
1
漫画。村人たちが屍鬼を狩っていく。寺の人たち、屍鬼ではない人間をも狩っていくところに狂気を見る。最後は屍鬼の方の応援までしてしまうくらい酷い様子だった。砂子と静信が生き残ってほっとした位に。2017/05/09