出版社内容情報
数年ぶりに再会した同級生の男女。家出少女と、継母の実子たち。少年と、その父親の恋人……… 様々な登場人物たちが織り成す、時にミステリアスで、時にセンチメンタルな物語。単行本未収録作品も含む6編を収録。胸がじわりと熱くなる短編集。
【収録作品】即興動物園/猫ノ夜ノ夏ノ/夏帽子/ランゲルハンス島まで/星ばかりみていた/あとがきエッセイ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジロリン
2
只今「女の子の食卓」を収集中の志村志保子氏の短編集を、普段あまり行かない書店で発見。一期一会の気分で購入。うーむ、どれも一筋縄ではいかないお話だなぁ…物語を咀嚼するのにかなり再読が必要だ。2013/07/06
hana.
2
表題作が絶品。何度も読み返した。マンガでしょ？と言わずにどうぞ手にとって読んでほしい。2012/09/02
椿子
1
出てるの知らなかったので嬉しい！この時代の単行本ほしいなあと思っても手に入らず読めなかったので、文庫コミックで出てくれて嬉しいなあ。どの話もとてもよかったけど、一番グっときたのは、大阪弁の女の子と猫の話かな。志村さん今よりちょっと線の細い絵だったんだねー緻密で綺麗。今の絵も好きですが。2012/10/03
yoshiwoemon
0
初志村志保子がこれだった。いいんだよなあこの短編集。なかなかこんな繊細なことを描ける作家は、いないとおもう。表題作。『ランゲルハンス島の午後』。『夏帽子』。など。初期の作家の、割れたガラスの様な、硬質なタッチは読んでいて身が冴え冴えとなる。とくに表題作の危うさは凄い。志村さんの未収録作品集でないかな、本当に。
まぁぼ
0
良かったです。絵柄は現在（2016）とかなり違います。お話の核心は同じで、人の心の複雑さを描いている感じがします。ぶーけ作家さんに共通の雰囲気があります。2016/07/16
