出版社内容情報
ついに幽助VS.戸愚呂弟の決着の刻が来た!! 左京とコエンマはそれぞれの勝利に命を懸けると宣言。この闘いが事実上の決勝戦となる! 緒戦、幽助と戸愚呂は共に真の実力を隠していた…! だがついに戸愚呂が100%の力を発揮、恐るべき姿に変化する。一方、幽助は力を発揮できず…。戸愚呂は幽助の真の力を引き出すために幽助の仲間の殺害を画策。仲間の犠牲により迷いが晴れた幽助は―!! 巻頭口絵<桑原和真>―喧嘩上等―闘将札
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
47
長きに渡って描かれてきた暗黒武術会も戸愚呂と幽助との戦いを持って終了!決勝戦である二人の戦いは、純粋なる力と力のぶつかり合いだった。戸愚呂が100%の力を持って戦いが故に、幽助の仲間を殺し、怒りを買い、本気を出させることにした。全てを出させ、全てで受け止めた戸愚呂だったが、受け止めきれずに敗戰。何処までも己に厳しくしていた戸愚呂は、誰かに悪役の己のたおして欲しいという願いがあったのかもしれない。霊界での幻海とのやり取りには心打たれた。そして始まる知能戦・テリトリー。ここからは頭を使った勝負が始まる。2015/11/18
Y2K☮
25
一途にストイックに生きる姿は美しい。だが戸愚呂弟が真に欲していたのは、そんな己を否定してくれる誰か。ただし理屈ではなく現実的に。彼は生身の格闘者ゆえ、肌で体感できる力が伴わねば「口では何とでも」としか思えぬ。拡大解釈をするなら、著者が週刊連載の地獄の螺旋から降りたことに重なる。戸愚呂の純粋さを否定した幽助のように、一途に捧げるのではなく他の大事なものも大事にすると決めたのではないか。ならば彼と同じく、著者も漫画家としての強さで選んだ道の正しさを己と周囲に証明しないといけない。レールに従うよりしんどいかも。2024/01/22
有理数
9
長く続いた暗黒武術会、ついに幽助VS戸愚呂の最終決戦。圧倒的な強さを誇る戸愚呂、師・幻海から受け継いだ全てを費やして勝負に賭ける幽助の力と力のぶつかり合い、そして戦いに馳せる信念のぶつかり合い。その中でも戸愚呂のなんと魅力的なことか。敵としての美学、立ち塞がる者としての品格がある。もちろんそのオーナー・左京も。こういう敵キャラクターは冨樫義博の本領と言えるかもしれない。それらをボロボロになりながら何度でも立ち上がる幽助の姿に胸を熱くする。幻海と戸愚呂の最期の会話も素晴らしい。2021/09/05
yk
5
戸愚呂兄あっけねー!桑原もやられたときはあっけなかったけど「コエンマ、あんた浦飯に命かけてくれたな」って男前すぎるやろ!何にしても戸愚呂弟はすごかった。おもしろかった!2018/08/17
呉藍
5
『島(図解)−−ボチャ』っていうのに思わず笑ったww ついに戸愚呂弟との決着のとき! テンポの早い漫画なだけに、次々バージョンアップする弟ですが……まあそこはやっぱり幽助がきっちり決めてくれました。少しはみんな成長したかと思えば相変わらずお茶目なところもある(笑 特に飛影ですけどネ!2011/09/14