内容説明
アニエスタの王子カァスタイーンが、古王国タラスタロスを初めて訪れたのは、7歳の時。何より彼を驚かせたのは、タラスタロス王家の人々が、無防備に民衆の前に姿を現すことだった。タラスタロスは、神の力に守られており、それが絶対の自信の根拠なのだという。月夜に、何者かに呼ばれるような気がして窓を開けるカァスタイーン。そこには、空中を浮遊し移動する、幻のような庭園が見えた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カナン
52
そのままの意味でそして誰もいなくなった。的な。名前がいちいち紛らわしく、前半は人名なのか地名なのか混乱しまくりましたが、区別がついてからはあっという間。巻き込まれた民は全て不幸に、でも妖魔を愛し愛された者たちだけは永遠に幸せ。長い銀の髪、というだけで銀髪好きの自分歓喜。そんなの美しいに決まってる。挿絵の木々さん目当てでしたが、不条理な世界観ととても合っていたと思います。美男美女しかいない世界、素晴らしい。2019/08/17
カザリ
27
図書館で気になって、借りてみる。乾石氏のファンタジーがあまりに叙述に凝っていたので、キャラに焦点を当てた作品ならなんでもいいから読みたくて手にとった。結果、人物のアクションが唐突すぎて、感情移入ができずに途中下車。須賀しのぶ作品と比べると、ライトノベルだから感情移入ができないわけじゃないことはわかる。実際、前田作品は文章の厚みが薄くて、視覚的な圧迫感はないんだけど、逆に必要な情報が物足りない。ふむ~2015/08/09
あきら
1
捨てるので登録。
Natsumi
1
図書館
あき
1
本人だけは幸せな、不幸の坂道を勢いよく転がってくような話だったな…。2011/10/20