内容説明
バレンタインの「びっくりチョコレート」の箱が爆発したのは予想外だった。でも、そのあとが問題。その場を取り繕うために、チョコには当たりとはずれがあって、当たりの景品が「私とのデート券」と口走ってしまい…。かくして、祐巳は祥子さまとデートできることになったのだが…。『ファーストデートトライアングル』の他に短編も2編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
47
シリーズ六作目。バレンタインデー話・後編。バレンタイン企画景品デート&祐巳と祥子さまはじめてのデート。三千円の予算で、三組三様のデート。みんなの私服姿の描写が新鮮で楽しい。 ファーストフードやジーンズショップ、祥子さまをフォローする祐巳ちゃん頼しすぎる。「祐巳さんは祥子さんがいなくてもそれなりの学園生活を送れたと思うけれど、祥子さんにとって祐巳さんが側にいるかいないかで学園生活の充実度合いが違うと思う」まさにその通りだと思う。なんでも平均点の祐巳ちゃんは実はただものじゃないのだ。2020/04/13
ガーガー
39
紅薔薇さまのつぼみ姉妹は楽しい、黄薔薇さまのつぼみの妹は悲しい、白薔薇さまの妹は寂しい日曜日であった。紅薔薇さまは受験日に長年の夢が叶ってよかったね…!2016/03/20
本木英朗
17
〈マリア様がみてる〉シリーズ第シリーズ第9作目である。バレンタインの「びっくりチョコレート」の箱が爆発したのは予想外だった。でも、そのあとが問題。その場を取り繕うために、チョコには当たりとはずれがあって、当たりの景品が「私とのデート券」と口走ってしまい……。かくして、祐巳は祥子さまとデートできることになったのだが……という「ファースト デート トライアングル」ほか2編を収録。「紅いカード」の方では、なんと山百合会ではない普通の女子高生が出てくる。(→)2025/01/31
ぬー
14
★4.02017/08/21
kitten
13
マリ見て、バレンタインの後編。今回のメインはバレンタインデート。この世界には携帯電話がないので、待ち合わせも前世紀のままだし、お礼の電話も誰が出るかわからないという。個人的には、最後の短編が好き。紅薔薇さま、人生最良の日。全編通してみんなが、祐巳をどう思ってるのかもよくわかる。近年稀に見る掘り出し物だ。祥子さまにとって、必要不可欠な存在なのに、本人だけ気づいてないという。次は、卒業式編。2021/02/20