内容説明
勝ち気で誇り高いフランディア伯の三女エレミアン。貴婦人のように小姓を従えて歩きたいと願っていた。彼女は宴の席で、黄金の髪と海の色の瞳を持った少年楽士アベルと出逢う。アベルの奏でる美しいビオールの音色に興味を持ったエレミアンは、彼を自らの従者にする。「雨粒ひとつにも濡らさず、あなたをお守りします」と幼い誓いを立てたアベル。それが激しく、哀しい愛の始まりだった―。
勝ち気で誇り高いフランディア伯の三女エレミアン。貴婦人のように小姓を従えて歩きたいと願っていた。彼女は宴の席で、黄金の髪と海の色の瞳を持った少年楽士アベルと出逢う。アベルの奏でる美しいビオールの音色に興味を持ったエレミアンは、彼を自らの従者にする。「雨粒ひとつにも濡らさず、あなたをお守りします」と幼い誓いを立てたアベル。それが激しく、哀しい愛の始まりだった―。