内容説明
教室の窓越しに降る雪を眺めながら、あたし(夏月)は、この一年に起こったいろんなことを思い出していた。めぐりめぐる水晶の謎―。そして、もうすぐ先に、結末は見えている。ただひとつ残った光の水晶の謎を解けば大いなる力の秘密がわかるのだ。そんなあたしの視界、薄青の雲の向こうで、チカッと光が散った。それは、うなりをあげて飛んでくる、背に二枚の翼を広げた天使だったの…。
教室の窓越しに降る雪を眺めながら、あたし(夏月)は、この一年に起こったいろんなことを思い出していた。めぐりめぐる水晶の謎―。そして、もうすぐ先に、結末は見えている。ただひとつ残った光の水晶の謎を解けば大いなる力の秘密がわかるのだ。そんなあたしの視界、薄青の雲の向こうで、チカッと光が散った。それは、うなりをあげて飛んでくる、背に二枚の翼を広げた天使だったの…。