感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
61
東宮を亡き者にしようとする陰謀を阻止した瑠璃姫大活躍の「入道の変」も無事終息を迎えたはずだったが…。シリーズ中で一番人気が高いと思われる切なさに胸抉られる第二巻。帝から瑠璃姫へ三日にあけず宮中への誘いの文が届き、もしやお輿入れも?と周囲は慌て、許婚は及び腰。苛立ちを募らせた姫は「尼になる!」と急ぎ縁ある尼寺へと駆けこむが、京の都に赤々と焔が上がり、その火元はあろうことか瑠璃姫の三条邸。屋敷は全焼し、家族や家臣にも死傷者が。(⇒)2023/03/26
kagetrasama-aoi(葵・橘)
45
「なんて素敵にジャパネスク」第二巻。一巻はコメディーで、一転してシリアスに。二巻からは書き下ろしでした。初読みはちょうど第二子を出産して子育てに追われ、読書だけが楽しみだった頃。楽しい展開を期待して読んでいたら……。もう涙涙で、読み進められない程でした。作者さまの後書に拠ると当時”鷹男派”と”高彬派”が八対二だったそうです。私も一巻読了後は「鷹男の方が素敵かも?」なんて思いましたがこの巻の高彬の良い男っぷりったら!もうもう!!それにしても瑠璃姫の初恋の相手がこんな風に登場するなんて!仰天いたしました。2024/01/20
はるき
36
中学時代にコミックの文庫版でこのシリーズを知った。少女小説らしく主人公の一人称で物語は進むんだが、これが何とも巧いんだよな~。一冊で陰謀愛憎劇あり悲恋あり家族愛ありと盛り沢山の大充実の物語。瑠璃さんが最高にイカシテテ、ほれぼれするような見事な姫だ。破天荒で常識の斜め上を行く問題児だけど、こんな姫が近くにいたら、都の公達は心ざわざわにきまってる。高彬か鷹男かはたまた吉野君か。三人の男の思われるある君運命の女なんだけど、全くこれぽっちも嫌味がないのは流石としか言いようがない。見事なヒロインである。2016/07/25
キラ@道北民
27
シリーズ第2弾。すっかり忘れていたけど、早くも吉野君が絡んでくるとは!!時代背景があっての事だけど、誰もが切ない。だけど、高彬の男っぷりは上がりました!良い人を捕まえたぞ!瑠璃姫!2019/11/23
森の三時
27
平安ラブコメのジャパネスクシリーズ。どれも大好きですが、第2巻は私の中では特別な存在です。私の街にも珍しく雪が降ると、この本のラストシーンを思い出して読みたくなります。運命は本当に哀しく、罪深いけれど、それを知ってもなお、包み込む優しさとあたたかさ。何度読んでもぼろぼろと涙が流れます。雪が何もかも清らかに覆ってくれたなら、また無邪気に遊べるのに。あなたはやり遂げる人だ、これで気がすんだかい、たくさんの台詞を噛みしめて、今回も感傷旅行を終えました。2019/02/09
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