内容説明
親友は、誰よりも高いハードルだから。親友だけどライバル。僕の恋も悩みも喜びも、いつだってなぎさがそばにいた…。超人気の「なぎさボーイ」兄弟編登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あみやけ
40
昭和ですねぇ。青春ですねぇ。自分はこの本が出た頃、暗黒の高校時代を過ごしていたんですね。充実はしていましたが。「なぎさボーイ」と「たえこガール」の姉妹本です。その二冊は35年くらい前に妹がもっていたのを隠れ読みしましたが、これは初読です。今の学生さんよりも昭和に学生だった方々に読んでいただきたいですね。ちなみな、この本ハードカバーで770円です。他の2冊は文庫で300円と書いてありました。やっぱり昭和です。2023/07/28
糸巻
24
『なぎさボーイ』『多恵子ガール』の兄弟編。なぎさの親友・森北里が主人公。時系列は『多恵子ガール』の後、2年生に進級した北里が槇修子と同じクラスになってからの物語。あっちもこっちもみんな恋する10代の高校生。振られても諦めず突っ走るツワモノもいれば、告白もせずそっと生温く見守るあまり拗らせてしまう者も。この3部作の女子たちは皆強くて大人っぽい思考の持ち主が多かったけど、男子はそれに比べると少し子供っぽくて女子に引っ張られていた印象。野枝の言う「きちんと失恋する」ことは一歩踏み出すチャンスである。2025/06/22
星落秋風五丈原
19
なぎさボーイ&多恵子ガール続編。イラストカバーが劇的に変わっている。1988/12/01
マキコマキ
9
実家に置いてあったので懐かしくて再読。もう30年近く前に書かれた話なのに色褪せない描写の数々に一気読み。 氷室冴子さんは私の小中学生時代の愛読書。もう作品が紡がれることがないのが本当に残念。2015/08/23
ラムネ
6
「なぎさボーイ」「多恵子ガール」とくれば、 この本を読まないわけにはいかない。 男女の視点の違いに友の視点が加わり、世界はまた広がる。 様々な他者が絡み合い、世界は形作られる。 この物語に続く、四人の仲間の中で距離を置いていた視点、 最後のワンピースから描く世界を読みたかったなあ。 氷室冴子が遺した永遠の物語。2016/10/20